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コラム

プロデュース部 コピーライター/クリエイティブディレクター A

企業サイトに載せるべきコンテンツ、その実例

貴社の企業(コーポレート)サイトには、何が掲載されていますか?

例えば、企業概要、商品・サービス説明、あるいは代表あいさつ……もし、貴社のサイトが、それら基本情報しか掲載していなければ、残念ながら、そのサイトは十分に力を発揮していません。

では、どんなコンテンツを載せればよいのでしょう?

本コラムでは、企業サイトにおけるコンテンツの重要性と、載せるべきコンテンツ例をご紹介します。

はじめに ― なぜ、基本情報だけではダメなのか

企業サイトで展開する基本情報には、「(設立・売上・資本金等の)企業概要」「事業紹介」「商品・サービス説明」「CSRレポート」「IR情報」「代表あいさつ」「企業理念」などがあります。

「基本」情報というだけあって、これらは、企業を紹介するうえで最低限のデータ。企業の本当の魅力をアピールするものではありません。また、商品・サービスアピールという観点でも不十分です。

仮に、基本情報のみの企業サイトに、効果的なSEO対策を施したとしましょう。商品・サービスの情報を取得しに来たユーザーを誘導できても、ユーザーは必要な情報を取るだけ。あるいは、単純なスペック比較を行うだけ(Webではそれが容易です)。
たとえスペック勝負で勝ったとしても、より高スペックの商品・サービスが出れば、簡単にユーザーの心は離れていきます。

だから、コンテンツが重要なのです。

コンテンツで「顔」が生まれる

では、基本情報以外のコンテンツには、どんなものがあるでしょう?
代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 時系列データを羅列した「沿革」ではなく、創業からの歴史を振り返りながら、重要な局面でどんな選択をしてきたかをたどり、企業のDNAを明確にする「企業ヒストリー」。
  • 単なる商品・サービス紹介ではなく、開発までの軌跡を追い、かかわった人々の想いや企業の価値観を浮き彫りにする「プロジェクトストーリー」。
  • SWOT分析などで得た結果を、印象的でわかりやすい言葉へ昇華させ、ステークホルダーへアピールする「企業の強み」……
プロジェクトストーリーの例
神戸製鋼グループ様
プロジェクトストーリーの例
企業の強みの例
株式会社KSK様
企業の強みの例

これらコンテンツによって、情報の塊でしかなかった企業サイトに、他社とは異なる個性を持った「顔」が生まれます。
それは、パブリックイメージや、商品・サービスの印象を超えた企業認知を促し、ファン形成の下地をつくります。

カギとなるのは「人」

企業の「顔」となるコンテンツをつくる際、カギとなるのは「人」です。

「企業ヒストリー」を語れるのは、創業者や創業メンバー。商品・サービスの開発の「プロジェクトストーリー」を語れるのは、もちろん携わったメンバーたち。「企業の強み」を、自分の言葉で語れるのは経営層です。
彼らにインタビューすることで、リアリティのある血の通った言葉を得ることができ、それを文章などに再構成することで、よりはっきりした企業の「顔」を形成できます。インタビュー対象者の写真を掲載すれば、ユーザーに親しみを感じさせることも可能です。

新卒採用広告の多くが、これらコンテンツを展開し、また、先輩登場ページが「鉄板」となっているのはこのため。
企業や社会がまだ「自分事」ではない学生にとって、数々の「顔」を通して語られる会社・仕事像は、その企業を身近な存在に変え、社会に対するある種の恐れを軽減するからです。そして、そのような気持ちにさせてくれた企業に、シンパシーを抱きます。

おわりに ― コンテンツはWebサイトならでは

このようなコンテンツで展開する情報を、マスメディアで展開するのは困難が伴います(数十秒のCM、スペースの限られた紙(誌)面広告、表示期間・時間が限られたビルボードやサイネージで、ストーリーを展開するのは、非常に難しいでしょう)。
もし、連続掲載・シリーズ化などを行えば、大規模キャンペーンとなり、莫大なコストがかかります。


効果的な企業アピール、商品・サービスアピールという観点でも。また、実現の容易さ、コストの面でも。企業サイトにおけるコンテンツは、極めて有効なのです。

コーポレートサイト制作

ターゲットユーザーすべてを見据え、競合他社を圧倒する企業・サービスのブランディング確立を目的としたコーポレートサイトを制作します。

コンテンツ制作

さまざまな表現手法を駆使し、ターゲットに応じた効果的なコンテンツを実現。取材やワークショップなど通じて、0から企業や商品・サービスの魅力を抽出することも可能です。

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