コラム
プロデュース部 プロデューサー/SEMストラテジスト T
SEOはキーワードマーケティングからコンテンツマーケティングへ
日々進化して複雑になっていくSEOについて、今後どのように対応すれば良いのでしょうか。
この数年でSEOの考え方は
『キーワードマーケティングからコンテンツマーケティングへ』
と大きく変化しています。
そこで今回は、SEOの現状をトレンドを踏まえつつご紹介します。
これまで通常と思われていたSEO施策の手法
従来SEOと言えば、以下のような手法で上位表示をめざしてきました。
- 施策するキーワードを選定し、
- SEO施策対象のURLを決め、
- サイトの内部を最適化し、
- SEO会社が提供する被リンクを受ける
しかしそれによって、一言で業界を表すようなビッグキーワードと呼ばれる月間検索回数が非常に多いキーワード(FX・不動産・通販等)は、
- SEO施策の金額が高騰し、
- 上位表示達成するまでの時間が長くなる(キーワードによっては数年かかる)
という状況に陥りました。そしてその結果、
- 上位表示が達成できても、SEO施策の費用を回収できずに費用対効果が悪くなる、もしくは、
- 上位表示が達成できずに、費用対効果が悪くなる
といった悪循環に繋がっていくサイトが増加していきました。
これらの要因としては、3つの背景が挙げられます。
- SEO施策対象となるキーワードの受け皿となるページ(ランディングページ)が少ない
- SEO施策対象となるキーワードはある程度の月間検索回数がないと効果がない
- SEOサービスを提供している会社が内部施策・外部施策に注力しすぎてしまった
リスティング広告とSEO施策の住み分け
Webプロモーション、特にリスティング広告とSEOは、以下のように考えられてきました。
- 数十万単位でのキーワードはリスティング広告で管理・運用するが、SEOは数個~10数個のみを管理・運用していく
- リスティング広告は即時性の効果を出すことができるが、SEO施策は効果が出るまで最低でも数ヶ月の時間が必要になる
一見するとセオリー通りに見えますが、これでは「SEO施策は費用対効果が悪く、リスティング広告は費用対効果が良い」という考えにつながりやすくなります。
それではどうすれば、SEO施策の費用対効果が良くなるのでしょうか。
その答えの一つが『コンテンツマーケティング』という考えになります。
必ずしも、「SEO施策=SEO会社に施策を依頼する」というわけではありません。
キーワードによっては、SEO会社に依頼しなくても上位表示できるキーワードも存在します。
コンテンツマーケティングとはユーザー目線のコンテンツを作成すること
では、どのようにすればSEO会社に依頼しなくても上位表示できるキーワードを見つけることができるのでしょうか。
- 自社サイトのGoogle Analyticsのデータ分析
- Googleの関連検索キーワードの活用
- Google Adwordsキーワードプランナーの活用
これらを駆使すれば、自社のサイトを内部対策だけで上位表示ができるキーワードが見つかります。
具体的には、以下の観点で該当するキーワードを多く見つけて、コンテンツを作成していきます。
- Google Analyticsでサイトに訪れているキーワードからユーザーはどんな情報を探しているのかを調べる
- Googleの関連検索キーワードでどんな組合せのキーワードが検索されているのかを調べる
- Google Adwordsキーワードプランナーで新しいキーワードを発見する
コンテンツの内容も検索しているユーザーがどんな情報を必要としているのか、といったユーザー目線を意識したコンテンツを作成していくことが、今後は重要になります。
1つ1つのキーワードの月間検索回数はわずかなものになりますが、積み重ねていくことでアクセス数の増加に繋がります。検索してユーザーが望む情報が掲載されているページがあれば、ユーザーにとって有益なページとなり、それはGoogleに評価されるページとなり継続していくことで、評価されるサイトとなります。
これが、今後のSEOの鍵となる「コンテンツマーケティング」の考え方になります。
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