お客様の声
第一パンとクライマークスがチームとなってキャッチボール、らしさあふれるサイトが生まれた
東京都小平市に本社を置く製パン会社、第一パン(第一屋製パン株式会社)。「おいしさに まごころこめて」を企業理念に、キャラクターパンやロングセラー商品「ひとくちつつみ」「アップルリング」など、毎日工場で製造されるパンを毎日の食卓へ提供しています。
クライマークスは、同社のコーポレートサイトおよび採用サイトのリニューアルを担当。今回、同プロジェクトのご担当者4名にお話を伺いました。
- 第一パン(第一屋製パン株式会社)
- https://www.daiichipan.co.jp/
- https://www.daiichipan.co.jp/recruit/university/
- 執行役員 営業企画部 部長:荒井 健一郎 さま
- 営業企画部 営業企画グループ グループリーダー
兼 キャラクター商品グループ グループリーダー:村松 剛 さま - 営業企画部 キャラクター商品グループ マネージャー
兼 営業企画グループ マネージャー:宗像 友佳 さま - 営業企画部 マーケティンググループ 係長:田玉 優子 さま
- クライマークス
- プロデューサー:阿部
- アートディレクター:永見
- ディレクター:森
目次
会社の魅力が届けられていない。企業イメージも「リボーン」したい
阿部
まず、Webサイトリニューアルに至った背景をお聞かせください。
荒井
毎日パンを生産し毎日ご提供している第一パンでは、売り場をお客様との大事なタッチポイントと考え、それを増やすことに注力してきた経緯があります。そのため、広告宣伝では競合他社に遅れを取っていました。
2021年からようやくTwitter(現X)を始めて、売り場以外のコミュニケーションやプラットフォームの重要性を日々感じるようになっていました。
一方、自社サイトに目を向けると、2012年に制作したものでデザインは古く、採用ページを含めて会社の魅力を届けられていない状況でした。
村松
ブランド力強化もリニューアルの大きな理由の一つでした。
商品戦略として認知度の高いキャラクターパン以外のブランドも打ち出すことになったのですが、以前のサイトでは訴求力が弱いと考えていました。
田玉
また、そのころ全社的に「生まれ変わる(リボーン)」を方針として掲げていて、「刷新」などをテーマにいろいろな取り組みを行っていました。
当然、お客様からのイメージも「リボーン」したい。しかし、以前のサイトではイメージ刷新につながらないと感じていました。
荒井
これはまずいと経営陣に我々から打診し、コーポレートサイトと採用サイトのリニューアルを決定、制作会社選定のためのコンペを開催することになりました。
左から、第一パン 村松さま、宗像さま、田玉さま、荒井さま
第一パンのありたい姿を体現、耳の痛い話もしてくれた
阿部
コンペに臨むにあたって、クライマークスでは、まず消費者目線で競合他社のサイトを調査しました。
そこで分かったのは、他社と比べてコンテンツ量が圧倒的に少ないこと。予算をかけてもすぐには追いつきそうにありません。SNS施策なども、もととなるコンテンツがないと運用は難しい。
いろいろ考えた末に、提案では「ご要望に対する真摯な対応」「理解力・分析力」「デザイン」に力を入れ、パートナーとして信頼していただくことを狙いました。
永見
私はそれまでパンを買うときに、お恥ずかしながらメーカーを気にしたことがなくて……。
なので、デザイン提案をつくる前にコンビニやスーパーをまわりました。一つひとつパンを裏返しながら——怪しいんですけどね(笑)——第一パンさんや競合他社の製品を私なりに研究、各社のWebサイトも網羅的に調査したうえでデザインを作成していきました。
宗像
プレゼンでは複数の会社さんからご説明いただきました。
代表の方一人が説明される会社がほとんどの中で、御社は永見さんや他のメンバーの方も提案に参加、説明していいただきました。永見さんのご説明からは、深い意味合いを持ってデザインされていることがとても伝わりました。
永見
ありがとうございます。デザインコンセプトは、調査をもとに主な製パン会社の企業像やWebサイトから受ける印象を分類、マッピングし、決めていきました。
そして、第一パンさんらしさや競合にはない魅力を考え、「大人にも子供にも愛されるデザイン」というコンセプトを導きました。
村松
プレゼンの内容がまず競合を含めた分析で、そこからのデザイン案だったので納得できました。
荒井
私も印象に残っています。競合と比較したポジショニングマップをつくって、当社らしさをキーワードとして出していただきました。
デザインそのものもすごくよくて、そのまま本番に落とし込みたかったくらい。実際、そのまま本番のデザインになりましたしね。まさにコンセプトが体現されているデザインだと思いました。
田玉
そう、我々がなかなか具体化できなかったことを、ちゃんと形にしていただきました。
宗像
私も最初から本当に「あ、これいいな」と思っていました。前のサイトに比べたら断然見やすくなっていましたし。
荒井
最終的にクライマークスさんに決めたのも、我々のありたい姿を体現していただいたことが大きいですね。
村松
決め手とまではいきませんが、御社の姿勢を示したものとして「いわれなくてもやる」「ブレずにやる」の他、「耳の痛い話もする」というのがありましたよね。印象に残りました。
阿部
弊社の「選ばれる理由」の文言ですね。提案書にいつも入れているんです。
村松
言葉だけ聞くとキツイ感じなんですが、初めに方針として示していただいて逆に信頼がおける気がしました。
田玉
実際に競合との比較、分析で耳の痛いご指摘もいただきました。「キャラクターパンしか知られていない」とか(笑)。
阿部
すみません……。
田玉
いや、恥ずかしながらその通りで。的確に分析、また、それに対する打ち手を明確に打ち出していただいたので説得力がありました。
写真と動画の撮影で、自分たちの仕事のカッコよさを再認識
田玉
制作、構築フェーズで印象に残っているのは、小平本社と工場で2日間行った採用サイトの社員撮影です。事前準備はクライマークスさんと綿密に行ったものの、当日は時間通りに進むのか心配でした。
阿部
2日間で15名の社員の方を撮影、加えて細貝社長と人事メンバーの撮影もしましたからね。
村松
社員の所属部署や撮影する工場への根回しや段取りは大変でした。ただ、全社的にすごく協力してもらって一体感がありました。
田玉
確かに、基本的にずっと動いている工場なんですが、20分間だけ製造ラインを止めてもらったり。
永見
工場の方も途中でお仕事を止めなきゃいけないんですけど、みなさんノリノリで(笑)。素敵な会社だなと改めて感じました。
田玉
それは裏テーマでした。「自分たちはこんなにいい仕事、ものづくりをしている」って改めて感じられる、社員のエンゲージメント向上につながる採用サイトができました。
村松
結果、インナーブランディングになったのが大きかったですね。
今までできなかったCMSの機能をたくさん実装できた
森
第一パンさんで運用されるサイトになるので、CMS構築に関しては、まず更新したいポイントをしっかり伝えていただきました。明確な活用、運用イメージがあって、それはありがたかったです。
田玉
現在もですが、サイトはWeb担当が一人で更新するのでなく、各分野の担当者が更新しています。関わる人数が多いので、これまでと同じように運用したいという要望がありました。
森
「商品のカテゴライズを整理したい」などのリクエストもいただきました。あと、商品の並び順に対するご要望もいただいたり。
その辺りは、どういったシステムにすると一番使いやすいか、そもそもシステム的にできるのかなどをエンジニアと一緒に探っていきました。
宗像
バナー表示、シールの順番の入れ替え、キャラクターを名前で検索するなど、今まで不便だと思ってもできなかったことを、たくさん実現していただきました。いろいろわがままを聞いていただいたと思います。
森
いえいえ。ご要望をしっかりお聞きできたのが要因だと思います。落としどころのすり合わせもきちんとコミュニケーションさせていただきました。
また、ご用意いただいた原稿なども、すごくしっかり用意されていて本気度が伝わってきました。きちんと応えなければという気持ちになったのを覚えています。
早くサイトを全部公開して社員に見せたかった
阿部
公開されたときのお気持ちは?
荒井
先行してリリースされた採用サイトは、すごく立派なものになったんですけど、コーポレートサイトは古いままだったので残念でした。あまりにギャップがあり過ぎて(笑)。
田玉
荒井さんは早くサイト全部を公開したいってずっと言ってましたよね。私も絶対喜んでくれると思ったので早く社員に見せたかった。
宗像
サイトの切り替えのときには朝からスタンバイ、ドキドキしていましたが何も起こらず。問題なくスタートできてホッとしました。
永見
提案時のデザインをみなさんが気に入っていただけて、ほとんど変わらないものを公開できました。私はそれが嬉しかったです。
森
私は公開後にマニュアル作成や部署ごとに担当の方に説明する機会があったので、あまり気は抜けませんでした(笑)。
公開後の話になってしまいますが、「商品の更新で分からない」といった質問が一切ありませんでした。普通いくつかあるものですが、それがなかったのはよかったと思いました。
村松
当然公開して嬉しかったんですけど、私は「クライマークスさんロス」でしたよ(笑)。
田玉
確かに毎週定例会で打ち合わせをしていたので。終わるときは「来週からないのかー」って(笑)。
阿部
私も定例会議には充実感がありました。前週のご依頼内容についてフィードバックをいただき、その後我々が新しい提案や説明をさせていただく。この流れが基本でしたが、キャッチボールがしっかりできていた印象です。
だから、第一パンさんと我々で「一緒につくり上げた感」があったんです。
企業の魅力をもっと訴求したい。面白いことを一緒にやっていけたら
荒井
キャッチボールができていたというのは私も感じます。コミュニケーションが良好に働いたことが、プロジェクト成功の要因のひとつだと思っています。
田玉
先ほど阿部さんのお話で「提案では『真摯な対応』を方向性にした」とありましたが、すごくしっくり来ました。
ご提案に限りません。プロジェクトが進んでいく中で、お願いごとや聞きたいこと、確認事項などをだいぶ細かくお伝えしたと思うんですが、それを毎回すべて打ち返していただきました。
宗像
そう、いつもちゃんと返事が返ってくる。安心してプロジェクト進行をお任せできました。
村松
「一緒につくり上げた」というお話でしたが、同じです、全く。我々とクライマークスさんでいいチームをつくるができたと感じています。
阿部
ありがとうございます。
では最後に、今後サイトでやっていきたいこと、そして我々に期待することをお聞きしたいと思います。
荒井
第一パンの企業理念である「おいしさに まごころこめて」を含め、企業の魅力をもっと伝えていきたいですね。
今回、我々のこだわりや想いを伝える「第一パンのまごころ」などのページを御社の提案をもとに作成しましたが、CSR活動などさらに第一パンを知ってもらえるコンテンツを充実させ、発信したいですね。
これらについて、アイデアも含め今後もご提案をいただければ嬉しいです。
宗像
私たちは他社サイトなどを見るとき、どうしても食品、パンメーカーが中心になってしまいます。クライマークスさんはいろいろな業界の好事例もたくさん知っていらっしゃると思うので、ぜひ共有していただき参考にできればと思っています。
田玉
採用サイトの方は、人事によるといろいろやりたいことがあるようで、お力をお借りできればと思います。
村松
リニューアルはまだ始まったばかり。「リニューアルフェーズ2」に入っていかなければならないのかなと思っています。双方向の仕組みやコンテンツの充実など可能性をいろいろ探りながら、面白いことを一緒にやっていけたらと思います。
——ありがとうございました。
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