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Journal

クライマークス社員のノウハウを、コラム、ケーススタディ、インタビューなどでご紹介

コラム

PR編集室

20周年サイトは、クライマークスらしさにあふれるプロジェクトから生まれた

2024年8月26日、この日20周年を迎えたクライマークスは、周年サイトをオープンしました。
今回は、このサイトの制作プロジェクトについてご紹介します。できあがったサイトも、クライマークスらしさいっぱいのものでしたが、立ち上げからオープンまで、その制作プロジェクトも、実にクライマークスらしさにあふれていました。

20周年サイト

若手中心の、全員が参加できるプロジェクトとしてプロジェクトの立ち上げ

発端は2023年4月、入社年次の比較的浅い若手メンバーを中心に進めていたSNSの運用開始に向けた定例会議でした。この会議には、SNSの企画や運営について若手からアドバイスを求められたメンバーがゲストに招かれていました。この日出席したのは、クライマークスのPR活動を行っている「PR編集室」のメンバー。会議のあと、SNSチームのオブザーバーを務める、同じくPR編集室メンバーと次のような会話を交わしました。

  • SNSの運用目処が立ったので(※注:Xの運用開始はこの年の6月)、若手が中心となる企画がもっとできないか
  • それなら、2024年に設立20周年を迎えるなかで、周年サイトの企画から制作、公開までを任せてみてはどうか
  • 周年サイトは、広くクライマークスを知ってもらうきっかけになる重要なものだが、さまざまな条件、制約があるクライアント案件と異なる。経験を積むのにはよいのでは
  • 一方、周年行事でもあるため、なるべく社員全員が参加できるものになれば

中堅メンバーからなる事務局を組織、体制を固める体制構築

PR編集室メンバーの二人は、まず、入社年次の比較的長い中堅メンバーからなる事務局を組織しました。サイトの実制作は若手に任せつつ、中堅クラスのプロデューサー、ディレクター、デザイナーが若手へアドバイスやフォローを行い、さらに社内調整やスケジュール管理、経営陣への確認、社内への周知などを行うことで、プロジェクトを円滑に進めるのが狙いでした。

声をかけられた中堅メンバーたちは、プロジェクトの主旨に賛同、全員が快諾、事務局が組織されました。事務局は、業務の合間に定期的に話し合いの場を持ち、プロジェクトのアウトラインを決めていきました。そして、若手に声をかけ、制作の中心となるメンバー3名を選定。こうして本格的に20周年サイト制作プロジェクトが始まりました。

経営陣に創業の想いや変わらない価値観などをヒアリングインプット

まず、制作メンバーは事務局からヒアリングを行いました。設立当初から在籍するメンバーもいる事務局から20年間にあったおおよその出来事を聞き、沿革について概要を理解するためです。
そのうえで、経営陣へのヒアリングを実施。創業メンバーである代表を含む経営陣から、20年の歩みだけでなく、創業の想いやターニングポイント、そして、変わらない価値観などを聞きました。とりわけ、経営陣が強調していたのは次の点でした。

  • Webに大きな可能性を感じて設立したこと
  • 過去にとらわれず、社会や顧客の求めに応じて、事業や組織の在り方を柔軟に変え、新しいことにチャレンジをし続けていったこと
  • 社員一人ひとりの個性、志向、やりたいという気持ちがクライマークスらしさをつくっていること

これらは、20周年サイトを制作する際の大きなヒントになっていきました。

過去ではなく、20年目の現在の姿を語る周年サイトにコンセプト立案

制作メンバーは、他の若手メンバーとも話し合いながらコンセプトを立案し、コンテンツを企画。事務局や経営陣は、主に実現可能かの観点からチェック、フィードバックを行いました。その結果、サイトの骨子が次のように決まりました。
コンセプト

  • 過去にとらわれず、先の分からない未来に変化しながら進み続けるクライマークスの周年サイトらしく、20年間の出来事やビジョンではなく「20年目の現在の姿」を語るサイトに
  • コーポレートサイト、特に採用ページで活用できる内容に

メインコンテンツ

  • 一般的な周年サイトのように過去のエピソード中心ではなく、今、将来を語る内容に
  • さまざまな考え方を持つ多様な個性が集まった会社として、(20周年にかけた)20のキーワードとその解説で「らしさ」を表現する
  • 20のキーワードは、なるべく社員一人ひとりの意見を反映、また全員が参加できるよう全社アンケートを実施して決定する

デザイン

  • 新しいことにチャレンジし続けたクライマークスの周年サイトとして、「せっかくやるなら、面白いこと、新しいことに挑戦しよう!」をテーマに
  • 仕様や見せ方などの面で新しい挑戦をたくさん取り入れたデザインに

20周年サイト扉絵

制作メンバーを中心にさまざまなメンバーが関わるアンケート、座談会、デザイン、コーディング

コンテンツ作成のために行った全社アンケートでは、任意にも関わらず社員の約8割が回答。組織、職種、年次の異なるメンバーが、それぞれの考え、想いを寄せました。この貴重なアンケートをもとに、制作メンバーは、こちらも組織、職種、年次の異なるメンバー15名からなる座談会を実施。主に「クライマークスらしさとは?」の観点から、議論を交わしました。

ちなみに、アンケートの回答や座談会で出た意見は、クライマークスらしく多種多様。最終的にコピーライターが20のキーワードとその解説にまとめていったものの、集約しすぎないようにしました。また、多様な意見は、コピーのトーンやデザインなどに反映させていきました。

デザインは、制作メンバーのデザイナーが、社内のディレクター、デザイナーとアイデアを出し合い進めていきました。さらに、テーマが「新しいことに挑戦する」であり、制作メンバーは社内のエンジニアにも声をかけ、デザイン開始と同時にプロトタイプを作成。デザインとコーディングを同時に進め、プロトタイプとデザインをFIXする進行に挑戦しました。

こうして、制作メンバーを中心にしつつ、さまざまなメンバーが協力しながら、2024年8月26日、クライマークス20周年サイトは公開されました。完成したのは次のようなサイトでした。

カジュアルに「らしさ」を表現するコンテンツとして活用予定完成したサイト、今後の展開

デザイン

  • 「過去にとらわれず現在を表現する20周年サイト」というテーマを具現化
  • メインコンテンツの20の切り口は、順序などを設けず、ユーザーが自由に閲覧できるものに
  • 一方、クライマークスの現在の全体像、世界観も捉えられるように配慮
  • トーンはクライマークスのコーポレートカラーであるブルーをベースに
  • 周年サイトらしい「楽しい雰囲気、お祭り感」を、カラフルなカードの色彩とアニメーションイラスト、縦横無尽に操作できる擬似3D、UIやカードが正面を向くCSSアニメーションなどで表現
  • イラストは説明的にせず、ひねりを効かせた「抽象的だがなんとなくわかる」表現で、ユーザーに楽しく興味を持ってもらえるように
  • アニメーションは細かな動きをSVGアニメーションで表現、動きのある独特な世界観に

コピー

  • メインコピーは「20年目の現在地」とし、コンセプトをストレートに表現
  • トーンは、20周年らしい楽しい雰囲気を出すためカジュアルで親しみやすいトーンで

制作メンバーを中心に、さまざまなメンバーが関わったクライマークス20周年サイト。社内の評判は上々で、社員各自がお客さまへ周知を行っています。

周年が終わってもコーポレートサイト内に常設することも検討中。制作実績や「選ばれる理由」といった、いわばオフィシャルにクライマークスを表現するコンテンツとは別に、カジュアルにクライマークスらしさを表現するコンテンツとして活用していく予定です。

何より、制作メンバーはもちろん、アンケートや座談会などを通して、社員の多くがクライマークスを見つめ直すきっかけになったようです。

Web制作

大規模コーポレートサイトからサービスサイトやサテライトサイトまで、アートディレクションと情報アーキテクチャ設計を融合した、クリエイティブで訴求力の高いサイトを構築します。また、フロントエンドのみならずバックエンドのシステム構築、デジタルマーケティング支援までを総合的に提供しています。

コンテンツ制作

さまざまな表現手法を駆使し、ターゲットに応じた効果的なコンテンツを実現。取材やワークショップなど通じて、0から企業や商品・サービスの魅力を抽出することも可能です。

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