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ランディングページ(LP)とは?2つの意味の違いと、発注前に知るべき基礎知識

「LPって何?」と、いまさら聞けずにいるあなたへ

打ち合わせの席で「ここはLPを作りましょう」「ランディングページの直帰率が高くて」といった会話が飛び交い、周りはうなずいているのに、自分だけ意味がわからずに相づちを打ってしまった。そんな経験はないでしょうか。ランディングページとは、Web集客の現場で毎日のように使われる基本用語ですが、実は同じ言葉が2つのまったく違う意味で使い分けられているため、初めて触れる人ほど混乱しやすいのが実情です。

本記事では、Web制作の発注を検討し始めたばかりの担当者や個人事業主の方に向けて、専門用語をかみくだきながら「ランディングページとは何か」をゼロから整理します。読み終えるころには、会議で出てくる「LP」がどちらの意味なのかを判断でき、発注前に確認すべきポイントまで自信を持って押さえられるようになります。

ランディングページとは何かを、まず一言でつかむ

ランディングページとは、ひとことで言えば「訪問者が最初に着地(ランディング)するWebページ」を指す言葉です。英語の「landing(着地)」が語源で、頭文字をとってLPと略されます。飛行機が滑走路に着地する様子をイメージするとわかりやすく、ユーザーが広告や検索結果、SNSの投稿などをクリックして、あなたのサイトに「最初に降り立つ」ページのことだと考えてください。

ただし、ここで多くの初学者がつまずきます。「ランディングページlpとは」と検索して出てくる解説記事の中に、まったく異なる2つの説明が混在しているからです。あるサイトでは「アクセス解析で使う用語」と書かれ、別のサイトでは「縦に長い1枚の広告ページ」と書かれている。どちらも間違いではありません。これは、ランディングページという言葉に広い意味(広義)と狭い意味(狭義)の2つの使われ方が存在するためです。

この2つの意味を最初に切り分けておかないと、この先どれだけ解説を読んでも頭の中がこんがらがってしまいます。逆に言えば、ここさえ理解すれば、ランディングページにまつわる話の大半はスッキリ整理できます。まずは、その2つの意味の違いを一枚で確認しておきましょう。

広義のLPと狭義のLPを役割・見た目・使う場面で対比した図

なぜ「2つの意味」が生まれたのか

もともと「ランディングページ」という言葉は、Webサイトのアクセス解析の世界で生まれました。サイトには複数のページがあり、ユーザーがどのページから入ってきたのかを分析するときに「ユーザーが着地した(最初に見た)ページ」を指してランディングページと呼んだのです。これが広義のランディングページの出発点です。

その後、Web広告が普及する中で「広告から流入してきたユーザーに、商品やサービスを売り込み、購入や問い合わせといった行動をしてもらうための専用ページ」が数多く作られるようになりました。この専用ページが縦長の1枚もので作られることが多かったため、いつしか「ランディングページ=縦長の説得型ページ」というイメージが定着していきます。これが狭義のランディングページです。

こうして、同じ言葉が「分析の視点」と「制作物の種類」という2つの文脈で育った結果、今のような混乱が生まれています。次の章から、この2つをじっくり見ていきましょう。

広義のランディングページとは「流入先ページ全般」のこと

まず押さえたいのが、広い意味でのランディングページです。広義のランディングページとは、ユーザーが広告・検索結果・メール・SNSなどのリンクをクリックして、最初にたどり着いたページすべてを指します。ここで重要なのは「ページの見た目や作り方は関係ない」という点です。

たとえば会社の通常のトップページであっても、商品の詳細ページであっても、ブログ記事であっても、ユーザーがそこに最初に着地すればすべて広義のランディングページになります。つまり広義のLPは「特定の種類のページ」ではなく、「最初に着地したページという役割・立場」を表す呼び名なのだと考えてください。

アクセス解析の場面で使われる「広義のLP」

この広い意味のランディングページは、主にアクセス解析やWebマーケティングの分析の場面で登場します。Googleアナリティクスなどの解析ツールを開くと、「ランディングページ」という項目があり、そこにはユーザーがサイト内のどのページから入ってきたのかが一覧で表示されます。

たとえば、アパレル通販の会社がWeb集客を行っているとしましょう。この会社が解析ツールを見ると、ある日はトップページが最も多くの入口になっていて、別の日には特定の商品ページが入口の上位に来ている、といった状況が見えてきます。この「入口になったページ」のひとつひとつが、広義のランディングページにあたります。担当者は「このページから入ってきた人はすぐに離脱しているな」「こちらの入口ページは長く読まれているな」と分析し、改善のヒントを得ていくわけです。

整理すると、広義のランディングページという言葉は、どのページが集客の入口になっているかを把握するための分析用語として使われます。Webランディングページとは何かを語るとき、この分析の文脈が出てきたら「ああ、広い意味のほうだな」と判断できれば十分です。

広義のLPは「狙って作るもの」ではない

ここで初学者が誤解しやすいのが、「広義のランディングページを作ってください」という発注は基本的に成立しないという点です。広義のLPは、結果として「最初に着地されたページ」のことであり、特定の制作物を指すわけではないためです。制作の現場で「LPを作る」という話が出るときは、多くの場合、次に説明する狭義のランディングページを指しています(ただし、採用LPやキャンペーンページなどを「LP」と呼ぶ会社もあります)。この感覚を持っておくと、会話の中でどちらの意味かを取り違えずに済みます。

狭義のランディングページとは「縦長1枚の説得型ページ」のこと

次に、私たちが日常的に「LP」と呼ぶときの大半が指している、狭い意味でのランディングページを見ていきましょう。狭義のランディングページとは、商品やサービスの購入・申し込み・問い合わせなど、特定の行動(コンバージョン)を訪問者に起こしてもらうことを目的に、1枚のページに必要な情報をすべて詰め込んだ縦長の専用ページを指します。

Web広告をクリックしたときに開く、上から下までスクロールすると「キャッチコピー → 悩みへの共感 → 商品の特徴 → お客様の声 → よくある質問 → 申し込みボタン」といった流れで構成された、あの縦に長いページ。あれこそが狭義のランディングページです。Web制作やマーケティングの現場で「LP制作」と言えば、ほぼこちらを意味します。

狭義のLPが持つ独特の見た目と構造

狭義のランディングページには、通常のホームページとは明確に異なる見た目の特徴があります。最も大きな違いは、ページの上部や横にあるメニュー(ナビゲーション)がほとんど存在しないことです。

一般的なホームページには、「会社概要」「サービス一覧」「お問い合わせ」といったメニューが並び、ユーザーは好きなページに自由に移動できます。しかし狭義のLPでは、こうした他ページへのリンクをあえて極力なくします。これは、せっかく訪れたユーザーをよそのページに逃がさず、一直線に「申し込む」「購入する」というゴールへ導くためです。出口を1つに絞ることで、迷いや離脱を減らし、行動を起こしてもらいやすくしているのです。

また、文章だけでなく、目を引く画像やキャッチコピー、図解、お客様の声、申し込みボタンなどが計算されたデザインで配置されているのも特徴です。1枚のページの中で、訪問者の興味を引き、不安を取り除き、最後に行動を促すという「営業トーク」を、上から下への流れで再現していると考えるとイメージしやすいでしょう。

狭義のLPが活躍する具体的な場面

たとえば、健康食品を扱う会社が、新しいサプリメントをネットで販売したいと考えているとしましょう。この会社がGoogleやSNSに広告を出し、その広告をクリックした人に商品の魅力を伝えて購入まで一気に促したい——こうした場面でこそ、狭義のランディングページが力を発揮します。広告で興味を持った「今まさに買おうか迷っている人」に対し、商品の効果や安全性、利用者の感想、価格、申し込み方法までを1枚で完結させ、その場で行動してもらうのです。

ほかにも、学習塾が無料体験授業の申し込みを増やしたい場合や、BtoB向けのソフトウェア会社が資料請求を集めたい場合など、「特定の1つの行動を取ってほしい」という明確な目的があるときに、狭義のランディングページが選ばれます。目的が1点に絞られているほど、狭義のLPは効果を発揮しやすいと覚えておいてください。

広義と狭義のランディングページとは、どこがどう違うのか

ここまで読んで、2つの意味の輪郭がつかめてきたと思います。この章では、広義と狭義のランディングページとは具体的に何が違うのかを、役割・見た目・使う場面という3つの観点で改めて整理します。発注前の混乱を防ぐうえで、最も大切なポイントになります。

役割の違い:分析の視点か、制作物の種類か

まず役割が根本的に異なります。広義のランディングページは「ユーザーが最初に着地したページ」という立場や状態を表す言葉であり、主にアクセス解析で「どこから人が入ってきたか」を把握するために使われます。一方、狭義のランディングページは「行動を促すために作られた縦長の専用ページ」という具体的な制作物の種類を指します。

言い換えれば、広義のLPは「視点」の話、狭義のLPは「モノ」の話です。たとえば、ある会社のトップページが、ある日のアクセス解析で最も多くの入口になっていたとすれば、そのトップページはその日の広義のランディングページですが、縦長の説得型ページという狭義のランディングページではありません。同じ言葉でも、指しているものの性質がまったく違うことがわかります。

見た目の違い:自由な構造か、出口を絞った1枚か

見た目も大きく異なります。広義のランディングページには決まった形がありません。トップページでも商品ページでもブログでも、最初に着地すれば広義のLPになるため、見た目は千差万別です。

対して狭義のランディングページは、先述のとおりメニューが少なく、縦に長く、申し込みや購入のボタンへ向かって情報が流れていくという、はっきりした型を持っています。「縦長で、横道にそれるリンクが少なく、最後に大きなボタンがある1枚もの」を見かけたら、それは狭義のLPだと判断してまず間違いありません。この見た目の特徴は、どちらの意味で話しているかを見分ける手がかりにもなります。

使う場面の違い:会話の文脈で見分ける

使う場面も整理しておきましょう。「アクセス解析」「流入」「入口ページ」「直帰率」といった分析寄りの話題の中で「ランディングページ」が出てきたら、それは広義の意味である可能性が高いです。一方、「広告」「制作」「デザイン」「コンバージョン」「申し込みを増やす」といった制作・集客寄りの話題で「LP」と言われたら、ほぼ確実に狭義の意味を指しています。

実務上は、制作会社や広告代理店との打ち合わせで「LPを作りましょう」と言われたら狭義のランディングページ、解析レポートを見ながら「このランディングページの数字が」と言われたら広義のランディングページ、と覚えておけば、ほとんどの場面で取り違えずに済みます。この見分け方を身につけることが、ランディングページとはわかりやすく理解するための最大の近道です。

ランディングページとホームページの違いをわかりやすく整理する

ランディングページとは何かを学ぶうえで、必ずセットで疑問に上がるのが「ホームページと何が違うのか」という点です。ここでは、混同されやすい狭義のランディングページとホームページの違いを、目的・構造・運用の観点から整理します。

目的の違い:1つの行動か、幅広い情報提供か

最大の違いは目的です。狭義のランディングページは、たった1つのゴール(コンバージョン)に絞って訪問者を行動させることを目的にしています。購入なら購入、資料請求なら資料請求と、達成したい行動が明確に1つに定まっています。

一方ホームページは、会社やお店の「総合的な窓口」です。会社概要、サービス紹介、採用情報、お知らせ、問い合わせ先など、さまざまな来訪者のさまざまな目的に応える幅広い情報を載せます。たとえば、地域の工務店のホームページであれば、家を建てたい人にも、求人を探す人にも、取引先にも対応できるよう、複数の入口と出口を用意しているわけです。目的が1点集中か、多目的かという違いが、両者を分ける根本にあります。

構造と運用の違い

目的が違えば構造も変わります。ホームページは複数ページで構成され、メニューから自由に行き来できる「回遊型」の作りです。これに対し狭義のランディングページは、メニューを削ぎ落とした「一本道型」の縦長1枚で、寄り道させずにゴールへ運びます。なお、近年はスマートフォン向けにセクションを分けた形式や、複数ページに分かれた変則的なランディングページもありますが、「1つのゴールに集中させる」という狙いはどの形でも共通です。

運用面でも違いがあります。Webサイトは長期的に情報を更新し続ける「育てる資産」であるのに対し、狭義のランディングページは特定のキャンペーンや広告と連動して使われることが多く、反応を見ながら文言やデザインを改善し、成果を高めていくという運用が前提になります。どちらが優れているという話ではなく、目的に応じて使い分けるものだと理解しておきましょう。たとえば、ネイルサロンが新規予約を増やしたいなら、広告と連動した予約特化のランディングページが向いていますし、サロン全体の信頼感や世界観を伝えたいならWebサイトが必要になります。

発注前に知っておきたい、ランディングページとは別に確認すべきこと

最後に、これからWeb制作を発注しようとしている方が、ランディングページとはどういうものかを踏まえたうえで、依頼前に押さえておくべき実践的なポイントをお伝えします。ここを知らずに発注すると、認識のズレからやり直しや追加費用が発生しかねません。

「どちらの意味のLPか」を必ずすり合わせる

まず最も大切なのは、制作会社や代理店と話すときに「いまLPと言っているのは、縦長の説得型ページ(狭義)のことですよね」と一度確認することです。前述のとおり、発注の場で「LP」と言えばほぼ狭義を指しますが、相手が分析の文脈で広義の意味を使っている可能性もゼロではありません。最初に意味をそろえておけば、後の打ち合わせがぐっとスムーズになります。これは決して恥ずかしい質問ではなく、むしろ認識違いを防ぐプロの確認作業です。

目的・ゴール・流入経路を言語化しておく

狭義のランディングページは「1つの行動」に最適化するものですから、発注前に「何をしてほしいページなのか」を明確にしておく必要があります。商品を買ってほしいのか、資料請求をしてほしいのか、来店予約をしてほしいのか。このゴールが曖昧なまま発注すると、訴求がぼやけて成果の出ないページになりがちです。

あわせて、「そのページにどこから人を集めるのか」という流入経路も考えておきましょう。たとえば、飲食店がテイクアウト予約のランディングページを作るとして、その集客をSNS広告で行うのか、チラシのQRコードから誘導するのかによって、ページで最初に伝えるべきメッセージは変わってきます。目的・ゴール・流入経路の3点をメモにまとめてから相談するだけで、提案の質も精度も大きく変わります。

作って終わりではなく「改善」を前提に考える

もう1つ知っておきたいのは、狭義のランディングページは公開して終わりではないということです。実際に広告を出してみると、想定どおりに申し込みが入ることもあれば、思ったほど反応が出ないこともあります。だからこそ、公開後に数字を見ながら、キャッチコピーやボタンの位置、訴求内容を少しずつ改善していくという発想が欠かせません。

発注の段階で「公開後の修正や改善はどこまで対応してもらえるのか」を確認しておくと、長く成果を出し続けられます。ランディングページとは、一度作れば自動的に成果が出る魔法のページではなく、育てながら成果を高めていくものだと理解しておけば、発注後のギャップに悩まされることもなくなるはずです。

まとめ

ここまで、ランディングページとは何かを基礎から整理してきました。要点は3つです。第一に、ランディングページには「ユーザーが最初に着地したページ全般」を指す広義の意味と、「行動を促す縦長1枚の専用ページ」を指す狭義の意味の2つがあること。第二に、分析の場面なら広義、制作や広告の場面ならほぼ狭義と、文脈で見分けられること。第三に、発注前には「どちらの意味か」「目的とゴール」「流入経路」「改善体制」を確認しておくべきこと、です。

この2つの意味さえ切り分けられれば、会議で飛び交う「LP」という言葉に戸惑うことはもうありません。そして、用語への理解が浅いまま発注を進めると、認識のズレが成果の遠回りにつながってしまいます。だからこそ、全体像をつかんだ今このタイミングで、自社の目的を一度言語化してみることをおすすめします。

「自分たちにとってLPは本当に必要なのか」「どんなゴールを目指すのか」を整理した状態で専門家に相談すれば、無駄のない最適な一歩を踏み出せます。まずは身近な集客の課題を書き出すところから始めてみてください。ランディングページの制作や活用にご不安があれば、クライマークスにお気軽にご相談ください。

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