LPの作り方を5ステップで解説|自作・ツール・外注の分かれ道と判断基準
「商品やサービスの申し込みを増やしたいので、まずは自分でランディングページを作ってみたい。でも何から手を付ければいいのか分からない」。
予算が限られる個人事業主やスタートアップの担当者にとって、これは非常によくある悩みです。実はランディングページの作り方は、企画→構成→ライティング→デザイン→公開という5つのステップに分解すれば、初心者でも迷わず進められます。
本記事では、Web制作会社の現場の視点から各ステップの具体的な進め方を解説しつつ、それぞれの工程で「自作・ツール・外注」のどれを選ぶべきかを費用と時間の目安で比較します。挫折しやすいポイントの対処法も紹介するので、最後まで読めば自分に合った作り方が判断できるはずです。
目次
ランディングページの作り方の全体像|5つのステップと成果物を把握する
ランディングページ(LP)を成功させる最大のコツは、いきなりデザインから始めるのではなく、5つのステップを正しい順番で進めることです。
LPは「1枚のページで訪問者を申し込みや購入まで導く」という明確な役割を持つページであり、見た目の美しさよりも設計の論理が成果を左右します。順番を飛ばして作ると、きれいだけれど申し込みが入らないページになりがちです。
ランディングページとホームページの違いを最初に押さえる
そもそもランディングページとは、広告や検索結果から訪れたユーザーが最初に着地(ランディング)する1枚完結型のページを指します。
複数のページで会社全体を紹介するホームページ(コーポレートサイト)と違い、LPは「資料請求」「購入」「問い合わせ」などゴールをただ一つに絞るのが特徴です。他のページへのリンクを極力なくし、縦に長い1ページの中で興味喚起から行動までを完結させます。
この違いを理解しないままホームページの感覚で作ってしまうと、情報を詰め込みすぎて訪問者が迷子になります。
ランディングページの作り方を学ぶ最初の一歩は、「1ページ・1ターゲット・1ゴール」という原則を頭に入れることだと覚えておいてください。
5つのステップと各工程の成果物イメージ
ランディングページの作り方は、大きく次の5ステップで進みます。それぞれのステップには目に見える成果物があり、これが完成したら次へ進むという判断基準になります。
ステップ1の企画では、誰に何を売り、どんな行動をしてもらうかを決めます。成果物は目的・ターゲット・訴求ポイントをまとめた企画メモ1枚です。
ステップ2の構成では、ページ全体の流れを設計します。成果物は各ブロックの並び順を書いたワイヤーフレーム(構成案)です。
ステップ3のライティングでは、キャッチコピーと本文を書きます。成果物は上から下まで通して読める原稿一式です。
ステップ4のデザインでは、原稿をビジュアルに落とし込みます。成果物はデザインデータまたはツール上のページです。
ステップ5の公開では、ドメインやフォームを設定して世に出します。成果物は実際にアクセスできるURLです。

上の図のように、各ステップの成果物を一つずつ積み上げていくのがランディングページの作り方の基本です。
特に初心者は「今どの工程にいて、何ができたら完了なのか」を見失いやすいため、成果物ベースで進捗を管理するとペースを崩さず進められます。
なぜ順番を守ることが重要なのか
たとえば、地域で教室を運営する事業者が、企画を固めないままデザインツールで作り始めたとしましょう。
途中で「そもそも誰向けの講座なのか」「体験申し込みと資料請求のどちらをゴールにするのか」が曖昧なことに気づき、デザインを何度も作り直す羽目になる、というのが典型的な失敗パターンです。
Web制作会社がLP制作を請け負う場合も、必ず企画と構成に全体工数の3〜4割程度をかけると言われます。
上流工程の精度がそのまま成果に直結することをプロは知っているからです。自作する場合でも、この時間配分の感覚はぜひ真似してください。
また、5ステップを一覧できる場所に貼っておき、作業のたびに現在地を確認するのも有効です。全体像という地図を持って進むだけで、初心者にありがちな迷走の大半は防げます。次章から各ステップの具体的な進め方を見ていきましょう。
ステップ1・2:企画と構成|ランディングページの作り方は設計で決まる

ランディングページの作り方において、最も重要でありながら初心者が最も軽視しがちなのが企画と構成の2ステップです。
この2つさえ丁寧に作り込めば、デザインが多少素朴でも成果の出るLPになります。逆にここが曖昧だと、どれだけ高価なデザインを施しても申し込みは増えません。
企画:目的・ターゲット・訴求を1枚のメモにまとめる
企画ステップでやることはシンプルで、次の3つの問いに答えるだけです。
すなわち「このLPのゴール(コンバージョン)は何か」「誰に読んでもらうのか」「その人に何を一番伝えたいのか」の3つです。
ゴールは購入・予約・資料請求・LINE登録など、必ず一つに絞ります。複数のゴールを並べると訪問者の意思決定が分散し、結果的にどの数字も伸びなくなるためです。
ターゲットは「30代女性」のような大まかな属性ではなく、具体的な一人の人物像(ペルソナ)まで掘り下げるのが理想です。抱えている悩み、検索しそうな言葉、申し込みをためらう理由まで書き出しておくと、後のライティング工程が格段に楽になります。
訴求ポイントを考える際は、競合のLPを3〜5本観察することをおすすめします。
同じ悩みを持つ人が他にどんな選択肢を見ているのかを知れば、自分のサービスならではの強み、つまり差別化ポイントが明確になります。
構成:ワイヤーフレームでページの骨組みを作る
企画メモができたら、次はページの構成案(ワイヤーフレーム)を作ります。ワイヤーフレームとは、どのブロックをどの順番で並べるかを示す設計図のことです。
成果の出るLPには定番の型があり、初心者はまず型に沿って作るのが近道です。
一般的な構成は、最上部のファーストビュー(キャッチコピー・メインビジュアル・申し込みボタン)から始まり、共感パート(悩みの提示)、解決策の提示(商品・サービス紹介)、ベネフィット(得られる未来)、実績や声などの信頼要素、料金・よくある質問、そして最後のクロージング(申し込みフォームへの誘導)という流れです。
この順番は、訪問者の心理が「興味→共感→納得→安心→行動」と動いていく流れに沿っています。
たとえば、水回り中心のハウスクリーニングを手がける事業者がLPを作る場合を考えてみます。
ファーストビューで「水回りのがんこな汚れ、プロが2時間でリセット」と価値を一言で伝え、続けて「自分で掃除しても落ちない」という共感を挟み、作業内容と料金、対応エリア、よくある質問と並べて最後に予約フォームを置く。
このように訪問者の疑問が生まれる順に答えていく構成にするのがワイヤーフレーム作りの勘所です。
ワイヤーフレームは手書きのラフで十分ですが、各ブロックに「ここで伝えたい一言」をメモしておくと、次のライティング工程でそのまま見出しの下書きとして使えます。構成案の丁寧さが後工程の速度を決めると意識して取り組みましょう。
設計フェーズは自作でも十分戦える工程
企画と構成は、専門ツールがなくても紙とペン、あるいは無料のドキュメントツールで完結します。
つまり費用をかけずに品質を高められる、自作と最も相性の良い工程です。自分の商品を一番理解しているのは自分自身なので、ここは外注するよりむしろ自分で考えたほうが良い結果につながることも少なくありません。
ただし、訴求の切り口がどうしても思いつかない、客観的な視点が欲しいという場合は、構成案だけWeb制作会社やフリーランスにスポットで相談するという選択肢もあります。
設計だけの部分依頼なら数万円程度から受けてもらえるケースもあり、全体外注よりはるかに低コストで専門知識を取り込めます。
ステップ3:ライティング|初心者がつまずきやすい文章の作り方
構成案ができたら、いよいよ各ブロックの文章を書くライティングの工程です。
LPの文章は文才で書くものではなく、型と素材で組み立てるものです。この前提を知っているだけで、初心者が感じる「文章が書けない」というプレッシャーは大きく減ります。
キャッチコピーは「誰に・何が・どうなる」で組み立てる
ファーストビューのキャッチコピーは、LPの中で最も読まれる文章です。訪問者は最初の数秒で「自分に関係があるページか」を判断すると言われており、ここで外すと以降の文章は読まれません。
うまく書くコツは、かっこいい言葉を探すのではなく「誰に向けたものか」「何が得られるのか」「なぜ信じられるのか」の3要素を素直に入れることです。
例えば「デザイン未経験の個人事業主でも、1週間で公開できるLP作成講座」のように、対象者・成果・期間や根拠を具体的な数字とともに入れると、それだけで反応の取れるコピーに近づきます。
複数案を作って迷ったら、ターゲットに近い知人に見せて「自分ごとに感じるか」を聞くのが手軽で効果的な検証方法です。
このとき「デザインがきれいか」ではなく「続きを読みたくなるか」を質問するのがポイントです。コピーの役割はあくまで次の1行を読ませることであり、その基準で選べば大きく外すことはありません。
ボディコピーは書く前に「素材集め」をする
本文で手が止まる最大の原因は、書く材料が足りないことです。
文章力の問題ではなく素材不足の問題なので、書き始める前に、お客様からよく受ける質問、購入の決め手になった一言、利用前後の変化、他社と比べられたときの返答などを箇条書きで集めておきましょう。
素材が集まったら、構成案の各ブロックに割り振って文章化していきます。
このとき役立つのがPASONAの法則などの文章の型です。問題提起(Problem)→親近感(Affinity)→解決策(Solution)→提案(Offer)→絞り込み(Narrowing Down)→行動喚起(Action)という流れに素材を当てはめれば、説得力のある本文が半ば機械的に組み上がります。
たとえば、個人事業主向けの記帳代行サービスを提供する会社が本文を書く場合を考えてみます。
「毎月の記帳に何時間かかっていますか」という問題提起から入り、「領収書の山を前にため息をつく夜もあるはずです」と共感し、サービスの仕組みと導入の流れを説明して、料金と申し込み手順で締める。
この流れなら、専門のコピーライターでなくても読み手の心理に沿った文章になります。
行動を後押しするCTAとマイクロコピー
申し込みボタン周りの文言(CTA=行動喚起)は、短いわりに成果への影響が大きい要素です。
「送信」ではなく「無料で資料を受け取る」のように、押した後に得られるものが分かる動詞表現にするのが基本です。さらにボタンの近くに「入力は1分で完了します」「しつこい営業は行いません」といった不安を打ち消す一言(マイクロコピー)を添えると、フォーム到達後の離脱を減らせます。
ライティングは自作の中心となる工程ですが、最近は生成AIに素材を渡して下書きを作らせ、自分の言葉で仕上げるという進め方も一般的になってきました。
それでもしっくりこない場合は、原稿だけプロに依頼する部分外注という手もあります。セールスライティングの単発依頼は数万円〜十数万円程度が目安とされ、ここだけ投資する価値は十分にある工程です。
なお、書き上げた原稿は一晩置いてから声に出して読み返してください。音読すると回りくどい表現や不自然な接続が驚くほど見つかり、推敲の質が一段上がります。
ステップ4・5:デザインと公開|LP作成ツールを使えば初心者でも形になる
原稿が完成したら、ビジュアルに落とし込むデザインと、世に出す公開の工程です。
2025〜2026年現在のLP作成ツールは非常に進化しており、デザイン未経験の初心者でも「それなりに見えるページ」までは十分に到達できます。一方で、ここは自作とプロの差が最も見えやすい工程でもあるため、ツールの特性と限界を知って選ぶことが大切です。
デザインで守るべき3つの基本原則
自作デザインの素人感は、多くの場合たった3つの原則を守るだけで大きく改善します。
1つ目は色を3色以内に絞ること。メインカラー・ベースカラー・アクセントカラーだけで構成し、申し込みボタンにはアクセントカラーを使って目立たせます。
2つ目は余白を怖がらないこと。要素を詰め込むほど安っぽく見えるため、ブロック間には思い切った余白を取ります。
3つ目はフォントとサイズのルールを統一すること。見出し・本文・注釈のサイズを最初に決めて、全ページで貫きます。
また、LPへのアクセスの多く、業種によっては7〜9割程度がスマートフォン経由と言われます。
必ずスマホ表示を基準にデザインを確認する習慣をつけてください。パソコンできれいでもスマホで文字が小さすぎる、というのは初心者LPの定番の失敗です。
現役の主要LP作成ツールと選び方
2025〜2026年時点で初心者に使いやすい代表的なLP作成ツールとしては、ペライチ、STUDIO、Canva、WordPressなどが挙げられます。
ペライチはテンプレートにテキストと画像をはめ込むだけの手軽さが魅力で、無料プランから始められ、有料プランも月額数百円〜数千円程度のレンジです。フォームや決済まで完結でき、最速で公開したい人に向きます。
STUDIOはノーコードながらデザインの自由度が高く、こだわった見た目を作りたい人向けです。こちらも無料から試せて、有料プランは月額千円台〜数千円程度が目安です。
Canvaはデザイン作成ツールとして有名ですが、簡単なWebページ公開機能も備えており、バナーや図版作成と合わせて使えるのが強みです。
WordPressはサーバー・ドメイン契約が必要で学習コストは上がるものの、ブログ集客やサイト全体との連携まで見据えるなら有力な選択肢になります。
なお、デザインの現場ではかつてAdobe XDというツールも使われていましたが、現在は実質的に開発が終了した状態で、プロのデザイン制作はFigmaが標準になっています。
将来Web制作会社に外注する可能性があるなら、デザインデータの受け渡しはFigmaが前提になると覚えておくとスムーズです。
公開前のチェックと公開作業
デザインができたら、いよいよ公開です。とはいえボタンを押す前に、最低限のチェックを行いましょう。
具体的には、独自ドメインの設定(ツールの無料プランではツール名入りURLになるため、広告運用するなら独自ドメイン推奨)、SSL(https)の有効化、スマホ・タブレットでの表示確認、フォームのテスト送信、そして誤字脱字と料金表記の最終確認です。
特にフォームは、テスト送信をして自分に通知が届くかまで確かめてください。
せっかく申し込みが入ったのに気づかなかった、という事故は意外なほど多く発生します。ここまで完了すれば、あなたのランディングページは無事に世界へ公開されたことになります。ただし後述する通り、公開はゴールではなくスタートです。
自作・ツール・外注の分かれ道|費用と時間で初心者が判断する基準
ここまで5つのステップを見てきましたが、実際に取り組む前に必ず考えたいのが「どこまで自分でやり、どこからプロに任せるか」という分かれ道です。
この判断は根性や好みではなく、費用・時間・求める成果レベルの3軸で機械的に決めるのが正解です。
3つの選択肢の費用と時間の目安
まず全体像として、選択肢ごとの相場観を押さえましょう。数値は案件により幅があるため、あくまでレンジで捉えてください。
完全自作(ツール利用)の場合、費用はツール利用料の月額0円〜数千円程度に収まる一方、企画から公開まで2週間〜1か月以上の作業時間がかかるのが一般的です。
テンプレート型の格安外注は5万〜15万円程度のレンジで、納期は2〜4週間程度が目安です。デザインは整いますが、企画やライティングは自分で用意するケースが多くなります。
Web制作会社へのフル外注は、構成・ライティング・デザインまで含めて30万〜60万円程度、マーケティング戦略や広告運用まで含めると60万〜100万円以上のレンジになることもあります。納期は最低でも1〜2か月程度を見込むのが一般的です。規模の大きなものではコンテンツ調整のやりとりなどを加味して数ヶ月程度のかかる可能性も覚悟しましょう。

上の図のように、予算・納期・LPの重要度の3つの質問に答えていけば、自分がどのルートを選ぶべきかが見えてきます。
判断基準は「LPが事業に占める重み」で考える
分かれ道の本質的な判断基準は、そのLPが事業の売上にどれだけ直結するかです。
例えば、まずは反応を見たいテスト段階の商品や、月数万円程度の広告費で小さく回す施策なら、LP作成ツールでの自作が合理的です。
失敗してもダメージが小さく、修正も自分で即座にできるからです。
一方、人材紹介会社が、月に50万円以上の広告費を投じるメイン商材のLPを作る場合はどうでしょうか。
この場合、LPのコンバージョン率が0.5%変わるだけで年間の獲得数が大きく変動するため、制作費を数十万円かけてでもプロの設計とデザインで成果の上限を引き上げるほうが、トータルでは安くつく可能性が高いと考えられます。
広告費が大きいほど、制作費は相対的に小さな投資になるという視点を持ちましょう。
また、採用や資金調達など会社の信用に関わるLPも、見た目の品質が意思決定に影響しやすいため外注を優先的に検討したい領域です。
工程ごとに切り分ける「部分外注」という第3の道
見落とされがちですが、5つのステップは工程単位で外注先を切り替えられます。
企画と構成は自分で行い、ライティングだけプロに依頼する。あるいは原稿まで自分で書き、デザインと実装だけWeb制作会社やフリーランスに任せる。こうした部分外注なら、数万円〜二十万円程度のレンジで品質のボトルネックだけを解消できます。
予算を抑えたい個人事業主やスタートアップには、最初はツールで自作して市場の反応を確かめ、成果が出始めたら利益を再投資してプロにリニューアルを依頼するという段階的な進め方をおすすめします。
自作の経験があると、外注時にも要件を的確に伝えられるため、発注者としてのレベルも上がるという副次効果があります。
実際、Web制作会社の立場から見ても、企画メモや自作LPの運用データを持ち込んでくれる発注者ほど提案の精度を高めやすいものです。自作は外注の準備運動にもなるという視点で、まずは一歩を踏み出してみてください。
ランディングページ自作で挫折しやすいポイントと対処法
自作を選んだ人に必ず知っておいてほしいのが、多くの初心者が同じ場所でつまずくという事実です。
逆に言えば、挫折ポイントはあらかじめ分かっているので、対処法をセットで知っておけば最後まで走り切れる可能性が大きく上がります。

上の図は、ランディングページ自作の代表的な4つの挫折ポイントと処方箋を整理したものです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
挫折ポイント1:企画・構成が完璧に固まらず先に進めない
最初のつまずきは、意外にも手を動かす前に訪れます。ターゲット設定や訴求の言葉選びに正解を求めすぎて、企画段階で何週間も止まってしまうパターンです。
対処法は、企画に締め切りを設けて「仮決め」で先へ進むことです。
LPは公開後にいくらでも直せる媒体であり、机上で悩み続けるより、公開して実際の反応から学ぶほうが圧倒的に速く正解に近づきます。「3日考えたら一旦決定」のようなルールを自分に課しましょう。
迷った選択肢はメモに残しておけば、公開後の改善案としてそのまま活用できます。
挫折ポイント2:ライティングで筆が止まる
白紙の画面を前に文章が出てこない、というのは最も多い挫折ポイントです。
前述の通り原因は文才ではなく素材不足なので、対処法は「書く」のをやめて「集める」に切り替えることです。お客様の声、よくある質問、自分がこの仕事を始めた理由などを話し言葉のままメモに吐き出し、それを型に流し込んでいけば文章は自然と埋まります。
生成AIに素材とターゲット情報を渡してたたき台を作らせるのも、2025〜2026年現在では標準的なやり方です。
ただしAIの文章をそのまま使うと当たり障りのない表現になりがちなので、具体的な数字や自分にしか語れない体験談で上書きすることを忘れないでください。
挫折ポイント3:デザインが素人っぽくて自信をなくす
ツールで作ってみたものの、プロのLPと見比べて愕然とする。これも定番の挫折ポイントです。
対処法は2つあり、1つはテンプレートを信じて改造しすぎないこと。テンプレートはプロが設計したバランスの完成品なので、色と画像とテキストの差し替えにとどめるほど整った見た目を保てます。
もう1つは、前章で触れたデザインだけの部分外注です。ここだけ数万円〜十数万円程度を投じれば、素人感の問題は一気に解消します。
たとえば、焼き菓子を製造・販売する事業者が自作LPのデザインに悩んでいるとしましょう。
商品写真だけプロのカメラマンに依頼するという選択でも、ページ全体の印象は見違えるはずです。デザインの印象の大部分は写真の質で決まるため、費用対効果の高い一手になります。
スマートフォンの撮影でも、自然光の入る場所で背景を整えて撮るだけで見栄えは大きく変わります。まずは撮り方の工夫から試してみましょう。
挫折ポイント4:完璧を求めて公開できない
最後の壁は、9割完成しているのに「まだ直したい所がある」と公開ボタンを押せないことです。
対処法はシンプルで、60〜70点で公開することを最初から計画に組み込むことです。LPの完成度は公開後の計測データでしか本当には測れません。誤字や料金表記など致命的な項目だけチェックしたら、勇気を持って公開し、改善は次章で述べる運用フェーズに委ねましょう。
どうしても不安なら、公開日をあらかじめ宣言して知人に伝えておくのも効果的です。締め切りの力は、完璧主義に対する最も確実な処方箋になります。
公開後が本番|ランディングページの作り方の総仕上げは運用と改善
多くの初心者向け記事は公開までで終わりますが、実務の視点では公開後の運用と改善こそがランディングページの作り方の総仕上げです。
LPの成果は公開した瞬間に決まるものではなく、データを見て改善を繰り返す中で育っていきます。

まず計測の仕組みを整える
公開したらすぐに、アクセス解析ツールの導入を行いましょう。Googleアナリティクス(GA4)などを設定すれば、訪問者数、流入元、コンバージョン数が把握できます。
主要なLP作成ツールには計測タグを貼る機能が用意されているので、公開作業とセットで済ませるのが理想です。
計測がないままの運用は、スコアボードのない試合のようなもので、改善のしようがありません。数字が見える状態を作ることが運用の第一歩です。
見るべき指標はシンプルに3つで構いません。
訪問者数(どれだけ来たか)、コンバージョン率=CVR(何%が申し込んだか)、フォーム離脱率(入力途中でやめた人の割合)です。LPのCVRの平均は2〜3%程度とされますが、BtoBサービスなど業種や流入経路によっては1%台にとどまることもあります。まずはこの水準と自分のLPを比べてみましょう。
改善は「仮説→変更→検証」を小さく回す
数字が見えるようになったら、改善サイクルを回します。ポイントは一度に1か所だけ変えて効果を確かめることです。複数箇所を同時に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。
改善の優先順位は、影響の大きいファーストビューからが鉄則です。
キャッチコピーの言い回し、メイン画像、ボタンの文言あたりを変えて2〜4週間程度データを取り、数字が改善したほうを採用する。この地道なA/Bテスト的な検証の積み重ねが、CVRをじわじわと引き上げていきます。
なお、アクセス数が少ないうちは統計的な判断が難しいため、まずは訪問者を集めることを優先し、数字の比較は月に数百アクセス程度たまってから行うのが現実的です。焦って結論を出さないことも、運用の大切な心得の一つです。
たとえば、オンラインスクールを運営する会社が、公開後にLPのフォーム離脱率の高さに気づいたとしましょう。
入力項目を10項目から5項目に減らす仮説を立てて検証する、といった小さな改善だけでも申し込み完了率が目に見えて変わることは珍しくありません。大改修よりも小さな検証の回数が成果を分けます。
集客とセットで考え、限界を感じたらプロを頼る
忘れてはいけないのは、LPは集客とセットで初めて機能するという点です。どれほど良いページでも、訪問者がいなければ成果はゼロです。
Web広告(リスティング広告やSNS広告)、SNS発信、既存顧客へのメール案内など、自分の商材と相性の良い流入経路を最低1つは確保しましょう。
小さく広告を出してLPの反応を確かめ、数字が整ってから予算を増やすという順番なら、限られた資金でもリスクを抑えて検証を進められます。
また、今後は生成AIによるコピー案の量産やヒートマップ分析の自動化など、改善作業そのものがAIで効率化されていく流れが続くと見られます。
それでも「どの数字を見てどう判断するか」という戦略部分は人間の仕事として残ります。自力の改善で頭打ちを感じたら、それはWeb制作会社などプロの分析力を借りるタイミングです。運用データという財産を持って相談すれば、外注の精度も費用対効果も格段に高まります。
自作で得た経験とデータは決して無駄になりません。むしろ、それこそが次の投資判断を支えるあなただけの資産になるのです。
まとめ
ランディングページの作り方は、企画→構成→ライティング→デザイン→公開の5ステップで進め、各工程の成果物を積み上げていくのが基本です。
予算を抑えたい段階ではLP作成ツールでの自作から始め、ボトルネックの工程だけ部分外注し、事業の核となったタイミングでプロにフル依頼する。この段階的なステップアップが、費用対効果の面で最も賢い進め方です。
市場の反応は、ページを公開した人にしか手に入りません。まずは60点の完成度でも、今日から企画メモの1枚目を書き始めてみてください。
そして「成果の出る設計から任せたい」「自作LPの改善に限界を感じている」という段階になったら、ぜひ一度クライマークスへご相談ください。現状のデータを踏まえた最適なご提案で、あなたのLPを次のステージへ引き上げます。
サービスサイト制作
Webマーケティングの視点で製品・サービスの訴求ポイントを抽出した上で可視化し、ブランド価値向上やCVにつなげる戦略的なサービスサイトを制作します。