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Web制作のさまざまな情報をご紹介

英語サイト制作で注意すべき点とは?頻出の英語表現112例も紹介

国外への展開やグローバル対応のため、既存のホームページに加えて英語ホームページを制作する企業も増えています。しかし、英語ホームページは外国人を主なターゲットとするため、日本語ホームページをそのまま英訳すればよいというものではありません。外国人読者の目線に立ち、受け入れられやすいデザインや表現を使用したホームページを制作する必要があります。本記事では英語ホームページ制作における注意点や英語ホームページでよく使う英語表現について解説します。

1.英語のホームページを制作する流れ

英語のホームページを制作する主な流れは、「ターゲットの明確化」「市場調査と現状分析」「グローバル展開戦略・運用指針の立案」の3つです。以下で、各工程について解説します。

1-1.ターゲットの明確化

ターゲットを明確化し、ターゲットに合わせたWebサイトを構築する必要性は日本語ホームページと変わりません。特定の地域・属性のターゲットに絞りこむ場合は特に、ターゲットに合わせたWebデザインや入れるべきコンテンツを検討する必要があります。また、用いる英語もターゲットに合わせた表現にすべきです。

英語には大きく分けてアメリカ英語イギリス英語があります。同じものを表現する場合でも、アメリカ英語とイギリス英語では異なる単語を用いたり、同じ単語でもスペルが違ったりします。当然、読者が見慣れた表現やスペルのほうがターゲットに違和感を抱かせず、読んでもらえる可能性が高まります。

ただし、ターゲットを特定地域に絞らずグローバルなWebサイトにしたい場合は、標準的なアメリカ英語を使用する方法が一般的です。

一方、日本人を主なターゲットとするサイトのメニューなどに「オシャレに見える」といった理由で英語を使用すると、Webサイトを訪れたユーザーにメニューの意味が正確に伝わりにくくなるおそれがあります。日本人がメインターゲットのホームページなら日本語表記が適切です。

1-2.市場調査と現状分析

グローバルサイトが既にある場合はその展開状況・ターゲット分析を行います。それにもとづき、これから制作する英語サイトが担う役割を調査・分析したうえで新設する英語サイトの方向性を固めていきます。グローバルサイトがない状態で英語ホームページを新設する場合はターゲットの市場調査をしっかりと行いましょう。

1-3.グローバル展開戦略・運用指針の立案

英語ホームページのグローバルWeb展開戦略について基本方針を作成します。それにもとづき、中期・長期を見据えたWebサイト戦略や運用戦略を立案しましょう。また、英語ホームページのグローバルコモン(標準化)やパイロットサイト(標準化モデル)の必要性などについても、この工程で定義していきます。

1-4.サイト設計・UI/UX・デザイン

ターゲットに合わせたUI/UX構成・デザインと正確な情報設計にもとにホームページを構築していきます。ターゲットを特定の国・地域に絞らない場合は、一般的な英語ネイティブや英語を第2言語とする人に伝わりやすいものにしましょう。

1-5.コンテンツ制作

英語ホームページに掲載する英語コンテンツを制作します。ただし、既存の日本語サイトを英語化する際には注意が必要です。全てを英訳すればよいというものではないため、英語サイトの目的とターゲット、運用体制に合わせて、英語化すべきコンテンツを絞り込んでいきます。英語コンテンツを制作する流れは以下の通りです。

1-5-1.翻訳者・ライター選定

まず、翻訳者やライターを選ぶ必要があります。

翻訳者は翻訳スキルの高さはもちろん、自社事業やコンテンツに関する専門知識を要していること、翻訳だけでなくターゲットにわかりやすく伝えるライティングスキルを持っていることが理想です。そのため、英語ネイティブであったりTOEICの点数が高かったりというだけで翻訳者に選定すべきではなく、業界知識や表現能力に関するテスト翻訳を実施して適性を見極める必要があります。

専門性の高いコンテンツがある場合は、それぞれの内容に応じて複数の翻訳者を選定するほうがベターです。また、これらを包括して依頼できるコーディネート機能のある会社に任せられると言語毎に専門性や特性を見極めた上で、適切な翻訳者・ライターをコーディネイトしてもらえるので安心です。

1-5-2.編集・校正

翻訳者・ライターが作成したコンテンツをそのまま英語ホームページに掲載するのではなく、別途、内容をチェックする工程が欠かせません。英語ネイティブ・バイリンガルのチェッカーを手配し、正確性はもちろん、ターゲットにとって違和感のない英語表現になっているかのチェックを行います。くわえて、英語ホームページ制作におけるレギュレーション・用語集・既存サイトにもとづき、固有名詞のチェックも実施する必要があります。

自社独特の用語がある場合、ブランディングを意識してローマ字で表記している企業も存在しますが、業界・自社独自の言葉を一覧化した用語集を事前に作成し、翻訳のブレを作らないことがベターです。

1-5-3.上長決裁・公開

Web制作会社や自社のプロジェクトマネージャーによるチェック、自社内の各部署のチェックを経て、各コンテンツをホームページ上に公開します。

1-6.運用ガイドライン策定・運用

公開後の英語ホームページを効果的に活用・運用するためのデザイン/htmlガイドラインや運用ガイドラインを作成し、Web運用フローを確立します。コンテンツの種類によっては定期的な更新も必要です。

グローバルWeb戦略指針にもとづく、中長期的なWebサイト戦略および運用戦略を立案していきます。

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2.英語ホームページ制作で使える一般的な英語表現112選

ここでは、英語ホームページに使える一般的な英語表現112選を、テーマ別に紹介します。

2-1.製品ブランド・強みに関する英語表現24選

ここでは、会社情報や実績・事例・強みなど、企業ブランドに関する英語表現を24個集めました。1つの内容に対し複数の英語表現が存在する場合もあります。

【実績・事例】 Works / Work / Case Studies / Projects / Results / Cases
【初めての方へ】 Beginner’s Guide / For beginner / For new customer / For guest / For visitor
【自社の強み】 Why us / Strength / The feature / Advantage of us
【我が社のサービスについて】 Introduction To Our Services / About our Service
【お客様の声】 Testimonials / Customer Feedback
【成功事例】 Learn more about how we achieved (事例).
【我が社にお任せください】 Please leave it to us. / Don’t worry about anything, we’ll take care of that.
【我が社がサポートします】 We will always do our best to support you. / We should do everything we can to support you.

2-2.求人情報に関する英語表現17選

ここでは、採用情報に関する英語表現を17種類、紹介します。

【求人情報・採用情報】 Careers / Jobs / Recruit / Recruitment
【自社の魅力】 Why work with us
【価値観】 Approach / Philosophy
【よくある質問】 FAQ / Q&A
【お問い合わせ】 Get in Touch / Inquiry / Contact / Contact us
【社員・スタッフ紹介】 Staff / People/ Team
【アクセス】 Access

2-3.事業・製品紹介・販売に関する英語表現31選

ここでは、事業内容や製品・販売に関係する物・サービスや販売に関する英語表現31選を紹介します。

【事業紹介/事業内容】 Our business / Projects / Services / Our services
【専門分野】 Professional / Expertise / Capabilities / Specialized Field
【取り扱い商品/製品一覧】 Product List / Our products / Goods / Inventory List
【新製品】 New products / Latest product / Newest
【提供サービス内容】 Deliverables /Services / Solutions / What we offer
【料金・商品価格】 Price
【入場料・授業料】 Fee
【サービス手数料・利用料】 Charge
【入会金・入場料】 Admission
【運賃】 Fare
【お見積り】 Request a quote / Estimation
【アフターサポート】 Repair service / We offer you the best user support.
【このようなトラブルでお困りではありませんか?】 Do you not have any struggles with these problems? / Are you struggling with these kinds of things?
【カートに入れる】 Add to cart

2-4.会社概要に関する英語表現9選

ここでは会社概要・情報に関する英語表現9選を紹介します。

【会社概要】 Our Company / Company profile / Company information /Company / Corporate Information / Company Overview
【私たちについて】 About us / Who we are / About

2-5.ブログなど動的ページに関する英語表現13選

ここでは、期間限定のキャンペーンやブログなど、情報の更新が行われるページでよく使用される英語表現を13種類紹介します。

【ブログ・アイディアなど】 News / Blog / Our blog / Ideas / Columns / Inspiration / Insights / Tips
【ニュース・新着情報】 News / New Information / What’s New / New arrivals
【キャンペーン情報】 Campaign

2-6.その他の英語表現18選

ここでは、ホームページのメニュー名やユーザーにアクションを起こさせる項目名など、上記の分類に該当しない英語表現を18種類集めました。

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グローバルWeb戦略指針

3.英語のホームページを制作する際の3つの注意事項

英語ホームページ制作に特有の注意事項は以下の3つです。

  • 保守運用を想定した組織体制を作る
  • 日本語サイトの直訳は避ける
  • 日本語サイト制作よりも制作期間を長く見積もる

各注意事項について以下で解説します。

3-1.保守運用を想定した組織体制を作る

英語ホームページをリリースした後、更新するコンテンツがあるかどうか、更新する場合はどのくらいの頻度で行うかについて検討しておく必要があります。また、更新する場合は、Web制作会社・翻訳会社などへ依頼するフローも決めておかなければなりません。かつ、英語での問い合わせに対応するための運用も含め、担当者を選任して組織体制作りをしておく必要があります。リリースしてから英語での問い合わせや更新の必要に迫られ、だからといって対応できる人材がいない、といった事態を避けるためです。

3-2.日本語サイトの直訳は避ける

日本語話者と英語話者ではコンテンツを読む感覚が全く異なるため、既存の日本語サイトをそのまま英訳しても、日本人と同様の効果は期待できません。英語ユーザーにとって読みやすいデザインでの制作が必要です。

日本語は表意文字である漢字に加えてひらがな・カタカナもあるため、比較的小さなスペースに多くの情報が含まれていても、一目で内容を把握しやすいという特徴があります。そのため、日本語メディアにおいては、できるだけ豊富な情報を1カ所に詰め込むデザインが好まれるのです。

一方、表意文字を持たない英語メディアでは全ての情報をアルファベットで読まなければなりません。そのため、英語話者にとって情報量の過剰なデザインは目が滑って読みづらく、コンテンツに盛り込まれた情報を全て把握しないまま離脱するおそれがあります。英語メディアにおいては情報を小さなスペースに詰め込まず、段階を踏んで伝えていく必要があるのです。

3-3.日本語ホームページ制作よりも制作期間を長く見積もる

英語ホームページ制作では関わる人数が日本語サイト制作時よりも多いため、予定していたスケジュールに一度の遅延が生じただけでも、その遅れを取り戻すのが難しくなります。そのため、あらかじめ制作期間に余裕を持たせておくほうが安心です。

特に、翻訳作業を開始する以前の工程に遅れが生じた場合、翻訳スケジュールも遅延することはもちろん、翻訳の工程に関わる翻訳者・ライター・チェッカー・プロジェクトマネージャーや社内各部署によるチェックなど、多くの人の作業が遅延します。そうなれば他の業務を調整するなど遅延への対応に追われがちとなり、遅延した分を取り戻すことは容易ではありません。

4.英語のホームページ制作時にWebサイト制作会社を選ぶ2つの基準

英語ホームページをWeb制作会社に依頼する場合、選定基準は次の2つです。

  • 全工程をワンストップで任せられる
  • 英語サイト制作の実績が豊富

それぞれの基準について、以下で解説します。

4-1.全工程をワンストップで任せられる

英語ホームページ制作は日本語ホームページ制作よりも工程が多い分、各制作工程を担当する人の数も増えます。可能であれば、現地調査・マーケティングからターゲットに刺さるWebデザイン・英訳・ライティング・コンテンツ制作、チェックまでをワンストップに任せられるWeb制作会社がおすすめです。外部の翻訳家などを都度手配するよりも、同じ制作会社内で全ての工程にワンストップで対応できれば、時間的・金銭的コストを抑えられます。

4-2.英語サイト制作の実績が豊富

「英語ホームページ制作の実績が豊富にあるか」「どのような企業・業界の英語サイト制作実績がありどのような効果が出ているか」も、依頼する前にチェックしておきたいポイントです。

5.まとめ

英語ホームページを制作する際は日本語ホームページからの直訳でなく、英語でコンテンツを読むユーザーに合わせたデザインにしましょう。また、英語ホームページ制作には翻訳家やチェッカーなど英語を担当するスタッフが必要な分、日本語ホームページ制作よりも時間がかかります。できるだけ全ての制作工程をワンストップに対応できるWeb制作会社を選ぶのがおすすめです。

多言語サイト制作

ネイティブ・バイリンガルスタッフがグローバル戦略での多言語展開を全面的にサポートします。英語Webサイト、中国語Webサイト構築などを翻訳・校正含めたワンストップにて対応しています。

翻訳

ホームページ制作・会社案内・カタログ・映像などの広報活動におけるローカライズ翻訳はネイティブによる翻訳またはネイティブチェックが重要視されます。クライマークスでは経験豊富な専門性の高い翻訳者が、お客様のご希望するトーンとマナーに沿った翻訳を提供し、各ツールへの最適化を実現します。