コラム
デザイナー Yデザイン部
大学広報活動の強い味方!「受験生サイト」を活用しよう
「受験生サイト」は、大学の公式サイトのうち、受験生や保護者を対象とした情報サイトです。「受験生応援サイト」や「入試情報サイト」と呼ばれることもあります。
ご存じの通り、少子化により大学進学者数が下がり続ける中、学生獲得競争を勝ち抜くには、受験生や保護者の心をつかむ広報戦略が欠かせません。その戦略のひとつとして、多くの大学が「受験生サイト」を設置しています。本コラムでは、大学サイトにおける受験生サイトの重要性と、載せるべきコンテンツ例を、事例を交えて紹介します。
目次
受験生サイト≠本学サイト。差別化は必須!
大学の「本学サイト」と「受験生サイト」では、ターゲットとするユーザーが異なります。
「受験生サイト」の主なターゲットは、受験生とその保護者。それに対して「本学サイト」は、受験生以外にも、在校生・卒業生・社会人・採用担当者といった幅広いステークホルダーがターゲットとなります。そのため、ビジュアルやコンテンツをターゲットである受験生に特化したものにする必要があります。
また、受験生の年齢は十代が多く、サイトの閲覧はスマートフォンがほとんどです。スマートフォンでの可読性や操作性を強く意識して、Webサイトを構築しましょう。
サイトの「顔」、メインビジュアルで、「らしさ」を印象付ける
Webサイトのビジュアルの中で、特に重要なのはTopページのメインビジュアルです。いわば、Webサイトのイメージを決定づけるサイトの「顔」。受験生のターゲット像にあったビジュアルと、大学「らしさ」が詰まったビジュアルを、一緒に表現するよう心がけましょう。
メインビジュアルに、オリジナルのサイト名やキャッチコピーを配する手法も有効です。ビジュアルを捕捉し、本学サイトとの差別化が図れます。
事例:東京家政大学 様(弊社実績)
【本学サイト】
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/
学習風景をメインに、緑豊かな環境で過ごす学生たちの写真をスライドにしました。東京家政大学の歴史と凛とした雰囲気をイメージしています。
【受験生応援サイト】
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/graceful/
イベントや授業に打ち込む、生き生きとした学生の姿を動画にしました。女子大としての華やかさと希望あふれる学生生活をイメージしています。
さらに、「graceful」というオリジナルのサイト名と、「しなやかに、凛と生きる」というキャッチコピーを配することで、受験生サイト独自の世界観とコンセプトを表現しています。
学部紹介を充実させ、「何が学べる?」「どうなれる?」に答える
大学受験を決めたものの、どの学部や学科にすべきか悩んでいる受験生も多いことでしょう。学部の特徴や授業内容をしっかり解説し、取得できる資格や将来の進路情報も掲載しましょう。他の大学にはない講義や研究活動は、必ずアピールしましょう。
事例:駒澤大学 様 受験生サイト
【文学部 国文学科】
https://think.komazawa-u.ac.jp/faculty/letters/jpn-lit/
「学科の特徴」「4年間で身につく力」「研究課題・卒論テーマ」といった授業の説明と、「取得可能な主な資格」「卒業後の進路」など卒業後の進路を決めるために役立つ情報を、メリハリのあるレイアウトとシンプルな文章でわかりやすく伝えています。
キャンパスライフを紹介、モチベーションと期待を高める
キャンパスライフへの憧れは、厳しい受験生活を乗り切るためのモチベーションにつながります。大学生活への期待がふくらむようなコンテンツを作りましょう。
動画を使うのも効果的です。
事例:桜美林大学 様 受験生サイト
【桜美林チャンネル】
https://admissions.obirin.ac.jp/about/channel/
「在校生のメッセージ」「サークル活動」「箱根駅伝」「キャンパスの様子」など、リアルなキャンパスライフ動画が充実しています。公式Youtubeチャンネルも開設しています。
卒業後はどうなるの?キャリアコンテンツで将来への不安を払拭!
大学選びの基準として、就職率や取得可能な資格、就職サポート体制などは、受験生だけでなく保護者へのアピールにつながります。キャリアコンテンツは充実させましょう。よくある質問と回答をQ&Aの型式で掲載した、「Q&Aページ」を設けるのもお勧めです。
事例:東京家政大学 様 受験生応援サイト(弊社実績)
【キャリアサポート】
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/graceful/carrer/
「卒業後の進路」「キャリアサポート」「卒業生からのキャリアアドバイス」「教員からのキャリアアドバイス」といったコンテンツが充実しています。
【卒業後の進路】
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/graceful/carrer/cource.html
「卒業後の進路」ページでは、コンテンツ冒頭に就職決定率を明記することで、効果的に就職率の高さを伝えています。
受験情報はわかりやすく正確に!
入試の流れや手続き、費用などの情報は、情報量が多いため説明が複雑になりがちです。できる限り簡潔に、わかりやすく整理して掲載しましょう。
事例:千里金蘭大学 様 受験生応援サイト
【入試情報】
https://www.kinran.ac.jp/cheer/exam/
ブロックレイアウトでページを構成することで、ユーザーが求める情報を探しやすく配置しています。また、ナンバリングすることで、「入試のポイント」も印象的に演出。さらに、各ブロック内に詳細ページのリンクボタンが設置された、わかりやすい導線になっています。
資料請求フォームの導線を工夫、受験生を逃さない!
興味を持った受験生を逃さないよう、資料請求フォームのリンクはアクセスしやすい位置に設置しましょう。インターネット出願に対応している場合は、インターネット出願のリンクとセットで設置することをお勧めします。スマートフォンからもアクセスしやすい設計を心がけましょう。
事例:京都先端科学大学 様 受験生応援サイト(弊社実績)
【資料請求フォームの導線】
https://www.kuas.ac.jp/admissions
「資料請求」と「ネット出願」のリンクボタンをパソコンは右下、スマートフォンは下部に吸着させることで、どのページからでもアクセスしやすい設計になっています。
オープンキャンパスは、ライブ感と交流促進が鍵
新型コロナウィルス感染症の影響で、来場型のオープンキャンパスや大学説明会などの開催が難しい状況が続いています。多くの大学がイベントの規模を縮小し、人数制限や体温測定など感染拡大防止対策を講じた上でイベントを開催しています。
そんな中、注目されるのがインターネットを利用した「オンラインオープンキャンパス」や「オンライン大学説明会」です。オンラインイベントの成功は、ライブ感の演出や参加者との交流を促進できるかが重要な鍵になります。
事例:スタディサプリ進路
【オンライン開催一覧】
https://shingakunet.com/net/openCampus/list?eventShuruiCd=KS100001
【OCストーリーズ】
https://shingakunet.com/openCampus/
オンラインイベント以外にも、Youtubeチャンネル開設やスタディサプリが提供する「OCストーリーズ」などの動画コンテンツの強化も有効です。
最後に
いかがだったでしょうか?受験生に選ばれる大学になるための一歩として、受験生サイトの活用はお勧めです。
受験生や保護者の疑問や不安を払拭し、大学の魅力を発信できる受験生サイトを目指しましょう!
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