Web制作・Web戦略のご相談はクライマークスへ

コラム

Webに関する様々な情報をご紹介していきます

ディレクション部 ディレクター O

良いアウトプットのための良いインプット

現在私は、Webディレクターとして、Webサイトの企画立案から設計までを手がけています。おかげさまで、さまざまな業界のクライアントと会話を重ねる機会に恵まれていて、毎日が刺激的です。
先日、あるお客さまよりこんなことを聞かれました。
「私は自社のことを考えるのに精一杯なのに、業種やテーマの違う複数のプロジェクトをどうやって並行で進めているのですか?」

結論としては、インプットを続けているということに尽きます。このコラムでは、「どこで、どんなインプットをしているか」を自分なりにまとめてみました。
インプットがないとアウトプットは難しいという点は、Web制作のどのフェーズでも一緒。Webに関わるいろいろな人の参考になる部分があるんじゃないかと思います。また、クライマークスと仕事をするとこんな風に考えてくれるんだね、という一例にもなっているかと思います。

Webに詳しいだけではダメ・時流編

Webのプロとして、Webに詳しいのは当たり前。けれど、Webに詳しいだけではクライアントからの信頼を得るのは難しくなっていると実感します。そのためにも、時流を捉えるインプットは大事です。具体的には以下の内容をやっています。

新聞

昨今はニュースアプリの支持が高まっていますが、移動中を中心にデジタル新聞を読んでいます。読み続けていると世の中の大きな流れをつかみやすくなるので好きです。無料か有料かについては、相性もあるでしょうが、各新聞社が重要と選別した情報を読めるので、有料購読がお薦めです。自分では取りにいかないような、バラバラだと思っていたトピックが、実はつながっているのを実感できれば、しめたものです。

溢れている広告

電車の中吊り、看板、お店のPOP、商品パッケージなどなど、街中に溢れている広告を観察します。見たときに自分がどういう風に感じたかを頭に入れつつ、「逆設計」を頭の中でささっと行います。「どういうユーザーアクションを望んでいるのか」「どこを見てほしいのか」「どういう印象を持たれたいのか」「どういう企画書だったのか」「競合との違いは」「どういう会話が企画会議で交わされたか」「課題は何だったのか」などを想像しながら、ニヤニヤ楽しんでいます。

ラジオ

デスクワークをしているときに聞いていることが多いです。私はある程度ノイズがあったほうが集中できるので、耳に心地よい音量で流しています。眉間にシワを寄せ、しっかり集中して聴いているわけではありません。旬の選別したトピックを流してくれますが、その中で、現在取り組んでいる仕事に関連があったり、自分が興味ある分野に関する情報は、耳に残っていることが多いです。タスクをこなしながら、トレンドも追えて、まさに一石二鳥ですが、聞き入りすぎないよう注意!

書籍

クライアントに関連する書籍を見つけたら、なるべく読むようにしています。業界理解にもなり、読んだ内容が別の案件につながることも多いです。ただ、当然お金がかかるので、近くの図書館で借りることも多いです。図書館の在庫確認をするWebサービスもあるので、有効活用するようにしています。

SNS

仕事以外のコミュニティーを見ると、違う角度の発想を知れるので楽しいです。また、自分で発信していると情報が集まってくるので、それもいいインプットになります。

網羅的に効率よく理解していく・クライアント編

クライマークスは、課題や目的を明確にする上流工程にしっかり時間をかけて、クライアントと一緒に制作を進めていきます。クライアントときちんと会話をするために行っているインプットの流れを以下に紹介します。

クライアントが属する業界の情報

まず、業界地図を見て業界を俯瞰した情報を取り入れます。Web検索で「業界地図_〇〇業界」と検索するのもいいでしょうし、書籍の業界地図を参考にするのも有効です。
また、ニュースサイトで、業界情報の過去記事にどんなトピックがあったかを見ておきます。併せてクライアント情報が出ていれば、ざっと目を通すようにしています。

クライアントの企業情報(コーポレートサイト IR情報 採用情報)

次に、ニュースサイトの過去記事で、クライアント個社のトピックをチェックします。この後、コーポレートサイト、IR情報、採用サイトを見ていきます。
見方はそれぞれだと思うのですが、私の場合、上場企業であれば決算情報から見ていきます。中期経営計画や財務状況が公開されているので、会社の今、この先の体力を見ることができます。決算情報からコーポレートサイトを見て、行間を埋めていくようなイメージです。「会社四季報」を読むのも有効だと思います。
決算情報が公開されていない企業は、採用サイトから見ていきます。会社のことが分かりやすく紹介されていることが多いので、採用サイトからコーポレートサイトの流れが分かりやすいです。どちらもない場合は、がんばってあちこちから情報を取りにいっています。

クライアントの取引先・顧客が属する業界など

ここまで見ていれば、クライアントが影響を与えている範囲も大体見えてきます。BtoBの領域であれば、クライアントの取引先や顧客の属する業界も同じ要領で大まかに見ておきます。

最新動向 (メール Google アラート)

クライアントやクライアントが属する業界の最新動向を知るのには、Web検索やSNS、Webメディア、キュレーションアプリが有効です。ただ、これだけでは最新情報を取りこぼす可能性が大きいのが悩みどころ。そこでGoogleアラートの出番です。フォローしたいクライアント名、キーワードなどを設定するだけで、常に最新の情報が自分で取りにいかなくてもメールでチェックできるようになります。設定も簡単なのでお薦めです。

情熱を持てるまで咀嚼する・アウトプットに向けて

インプットについては、要は、ありとあらゆる情報を自分の中に取り入れていくということなのですが、どこまでインプットを続ければいいのか分からなくなるという問題が出てきます。これはいつも時間との戦いです。私は、なんと言えばいいのか、「ブフォッ」と(?)内から何かが溢れ出てくるまでインプットを続けます。自分の内側から、クライアントに対する情熱があふれ出て来るまで、と言えばいいでしょうか。

何かを作るときの流れは、基本的に「インプット → 理解 → アウトプット」となると思いますが、「事実 → 解釈 → こだわり」とも言い換えられると、私は考えています。インプットを続け、自分なりの解釈を考えるということ。例えば、「この会社はこんな姿勢を大事にしているから生き残っているのでは」「業界の中でどういう立ち位置なのか」「競合他社と何が違うのか、勝てる場所はどこなのか」「ESG投資の点からも無視できないソーシャルな影響はどうか」「クライアントが考えている『最悪のシナリオ』はなんだろうか」などなど……。クライアントと話をするときに、こうした疑問に対する「答え合わせ」をしていくと、自分のクライアント理解がどんどん深くなっていくと感じています。

インプットをしっかりとやらなかったために、クライアントとの会話がどこまでいっても平行線で、無為に時間ばかりが過ぎてしまったという経験も過去にはありました。

逆に、インプットをしっかりできれば、自分の解釈をベースに、芯を捉えたアウトプットにつながっていくと思います。クライアントに本当に必要なことを見つけて、的を射た提案ができるとクライアントもすごく喜んでくれるので、私もうれしくなります。

最後に

いろいろと書き連ねましたが、「インプットは日々の積み重ねが大事」ということだと思います。
クライアントのビジネスのやり方、勝ち筋、置かれている状況などは、千差万別。フォーマット化できる解決策はないと考えます。だから、私たちは、世の中の動きやクライアントの動向を日々把握することに努め、ベストな解決策を模索し続けています。