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フォントが与える印象の違い – 明朝体とゴシック体でここまで変わる!

自社サイトのフォント選びで、こんな悩みはありませんか?Webサイトを構築・リニューアルするなかで、「フォントをどれにすればいいか分からない」「明朝体を使うべきかゴシック体を使うべきか迷っている」「フォントを変えたらブランド印象がどう変わるか不安だ」という声をよく聞きます。実際、フォントは単なる文字のデザインではなく、「企業の印象」「読みやすさ」「ユーザーの信頼」に直結します。まさに、フォント選びは“無意識のブランド設計”です。

本記事では、メインキーワード「フォント 印象」を中心に、なぜフォントで印象が変わるのか、代表的な書体である明朝体とゴシック体が与える印象の違い、Web担当者が抑えるべき選び方・手順・注意点を、具体的な事例も交えて解説します。フォント選びに悩む自社サイト担当者にとって、すぐ取り組める実践的なガイドを目指します。

フォントが与える「印象」のメカニズム — なぜフォントで印象が変わるのか

文字という「情報」+「デザイン」のハイブリッド

フォントは情報を伝える文字でありながら、デザインとしても機能する「二重の役割」を持っています。まず理由として、文字は情報そのものを含むため、可読性・読みやすさが求められます。それと同時に、フォントの形状・線の太さ・装飾によって「文字が持つ感情・印象」がユーザーの視覚に訴えかけます。

具体的には、フォントを変えるだけで「丁寧な印象」「親しみやすさ」「信頼感」「格式」などが受け手の無意識に伝わるのです。例えば、Webサイトの本文に装飾の多い手書き風フォントが使われていると、読みづらさとともに「軽い印象」「カジュアルすぎる印象」を与えてしまい、企業ブランドとしての信頼感を損なう可能性があります。逆に、適切なフォントを選べば「この企業は丁寧に運営されている」「信頼できる」「クリエイティブ感がある」といった印象を強められます。
つまり、フォント選びは 「文字で伝える内容」+「その文字の見た目で伝わる印象」 という二層構造を前提に設計すべきなのです。

明朝体/ゴシック体で違う「線の構造」と「可読性・視認性」

フォントの印象が変わる背景には、書体ごとの線の構造・装飾・強弱という物理的な違いがあります。例えば、明朝体は縦線が太く、横線が細め。線の上や端に「うろこ」あるいは「ひげ」と呼ばれる装飾が付き、書籍や新聞など長文用に発展してきました。

 これに対して、ゴシック体は線幅が均一で装飾がなく、視認性・明快さを優先した設計です。そのため、長文を読む際には明朝体のほうが“読み疲れしにくい可読性”を示すという見方もありますが、Web表示では線の細さや装飾が潰れやすいため“視認性”の観点でゴシック体が選ばれがちです。 この構造の違いが、「明朝体=上品・知的」「ゴシック体=モダン・力強い」といった印象となってユーザーの受け取り方を左右します。

ブランド/Webサイトにおける印象の連鎖とフォントの影響

さらに重要なのは、フォント選びが単体の文字見栄えに留まらず、ブランド印象やサイト体験(UX)にまで影響を及ぼすという点です。例えば、Webサイトが明朝体を本文に採用していたとします。読み手に「きちんとした」「格式がある」といった印象を与え、信頼感を積み上げることができます。

一方、同じサイトが丸ゴシック体のように柔らかくカジュアルな書体を使っていると、印象が“若者向け”や“ライトな印象”に変わる可能性があります。つまり、フォントは「伝えたいメッセージ」と「ブランドのトーン・ターゲット」の間を繋ぐ重要な要素と言えます。また、Webサイトではスマホ・タブレット・PCなど表示環境が多様なため、フォントの“見え方”も印象を左右します。「読みづらい」「くすんだ印象」「視線が抜ける」などが起こると、ユーザーは離脱しやすく、ブランド価値の低下にも繋がりかねません。ですので、フォント選定時には必ず 媒体・環境・ブランドトーン・ターゲット をセットで考える必要があります。

明朝体が与える印象と使うべき場面 — 「上品・知的」を演出するフォント選び

明朝体の特徴(線の強弱・装飾・起源)

明朝体を選ぶことで「上品さ」「知的・フォーマルな印象」「長文の可読性」という価値を担保できます。理由として、明朝体には縦線が太く、横線が細めという線の強弱や、文字の端に「うろこ」「ひげ」と呼ばれる装飾が付いているという特徴があります。 その起源は中国の宋・明の書体に遡り(日本では“明朝体”という名称が付されました)読みやすさと書籍印刷用として発展しました。

これにより、文字に“リズム”が生まれ、長い文でも目が疲れにくいという利点があります。さらに、装飾によって少し“余裕”のある印象・格式感を演出できるため、企業の信頼訴求やブランディング資料、公式サイトの本文などには適しています。
ただし、装飾や細めの横線があるため、低解像度の画面やスマホ表示、小さい文字サイズでは潰れやすく、視認性が落ちるという点も留意が必要です。 

明朝体が得意なシーン/反対に弱いシーン

具体的に、明朝体が得意な場面としては下記が考えられます。
・読み込ませたいコンテンツ(コラム、読み物型Webページ、企業ブログ、レポート)
・公式資料/紙媒体・高解像度印刷物(パンフレット・広報誌)
・ブランドとして「格式・知的・落ち着き」を出したい場合

一方で、明朝体が弱い場面としては以下です。
・スマホ表示がメインで、小さい文字サイズが多いサイト
・見出しやバナーなど「一瞬で視線を引きたい」用途
・カジュアル・親しみやすさ・若年層向けメディアを意図する場面

ゴシック体が与える印象と場面別使い方 — “視認性・現代性”を活かす

ゴシック体の特徴(線の均一性・飾りの無さ)

ゴシック体を選ぶことで「読みやすさ」「視認性」「モダン・ストレートな印象」を得ることができます。その理由として、ゴシック体は線の太さが均一で、文字の端に装飾(うろこ・ひげ)がありません。装飾がなく、輪郭が明瞭な構造であるため、看板・見出し・Webバナー・スマホ画面など「ぱっと見せたい」用途に非常に適しています。さらに、モダンな印象を与えやすく、ブランドの若返り・カジュアル化を目指す際にも選択されます。
しかし、逆に長文の本文にゴシック体を使う場合、文字の形全体が詰まって見えやすく、読み疲れを起こしやすいという指摘もあります。

ゴシック体が得意な場面/気を付けるべき点

具体的には、ゴシック体が得意な場面として次のようなものがあります。
・Webサイトの見出し・バナー・CTAボタンなど視線を集めたい要素
・スマホなど画面が小さい表示環境での可読性重視の本文やUI部分
・ブランドで「親しみやすさ」「現代的」「エネルギッシュさ」を出したい場合
一方、注意すべき点としては以下があります。
・本文として長文を掲載する場合、詰まって見えたり読みづらくなる可能性あり
・装飾のない構造ゆえに印象が無味乾燥になりがちで、ブランドらしさ・個性が希薄になる恐れあり
・太字や細字・文字サイズ・行間などの設定が適切でないと、視認性・可読性ともに低下する可能性あり

フォント選びのプロセスとチェックリスト — Web担当者が押さえるべき手順

目的整理(ブランド・ターゲット・媒体)

フォント選びはまず 「目的・ブランド・ターゲット・媒体」を明確に整理することが何よりも重要です。理由として、フォントが与える印象・読みやすさ・媒体適応性すべてが、これら要素と密接に関連しているためです。具体的なステップとして、

  1. 企業(自社)のブランドトーンを言語化する(例:信頼/格式/クリエイティブ/親しみやすさ)
  2. 主なターゲット属性を整理(例:20〜30代スマホユーザー/法人担当者50代/読み込み重視の学術系)
  3. 主な媒体を想定する(例:スマホWebサイト/印刷パンフレット/PDFダウンロード資料)
  4. 伝えたいメッセージ・文章量・読み手の状況を明らかにする(例:長文記事か/キャッチコピーか/UIラベルか)

これらを整理した上で、フォント候補の絞り込みや検証フェーズに進むことで、迷いなく適切な書体を選ぶことができます。

フォント候補の比較(明朝・ゴシック・丸ゴシック等)

次に、候補となるフォント群を比較検討します。代表的な比較軸として、

  • 書体分類(明朝体/ゴシック体/丸ゴシック体/手書き風など)
  • 印象(上品・知的/力強い・モダン/やさしい・親しみ)
  • 媒体適性(印刷・高解像度/Web・スマホ/UIラベル)
  • 可読性/視認性(長文/短文/小さい文字)
  • ブランドとの相性(ターゲット・トーン)

 例えば、明朝体は「読み込み目的・長文・高解像度印刷物」に適しており、ゴシック体は「視認性重視・短文・スマホ表示」に適しています。丸ゴシック体は「やさしい・親しみやすい印象」で、子ども向け・ライフスタイル系のサイト等に選ばれがちです。実践的には、候補フォントを2~3種類に絞り、同じデザインで「見出し+本文」を比較表示し、社内で印象アンケートやユーザーテストを行うことも有効です。

ブラウザ表示・レスポンシブ対応・Webフォントのツール紹介

フォント選びの実務フェーズでは、Web専用の検証も欠かせません。結論として、選んだフォントが実際に各デバイス・ブラウザでどのように見えるかを必ず確認することが成功の鍵です。理由として、低解像度・スマホ表示・異なるOS・異フォント代替など、実際のユーザー環境では想定外の見え方になることが多いためです。具体的には、以下のツール・手順が役立ちます。

  • Webフォント配信サービス(例:Google Fonts「Noto Serif JP/Noto Sans JP」、Adobe Fonts)を利用し、ブラウザ表示を統一・軽量化
  • Chrome DevToolsやSafari開発者ツールでスマホ表示・低解像度表示をシミュレート
  • フォントサイズ・行間・字間(letter-spacing)・太字(font-weight)を調整して表示確認
  • OS別フォント差異/代替フォントが適用された場合の見え方チェック(例:Windows/Mac/スマホ)
  • レスポンシブ状況での「行折れ」「文字潰れ」「可読性低下」「文字の重なり」などの視認性リスクを確認

また、フォント管理ツール(例:FontBase、NexusFont)やフリーフォントチェックサイトを活用することで、フォントライセンスや商用利用可否も併せて確認できます。フォント選びを「デザイン視点」だけで終わらせず、「実装・表示・保守」の観点まで含めることで、Webサイトにおけるフォント印象を計画的にコントロールできます。

よくある誤ったフォント選びとそのリスク — 実務担当者が注意すべきポイント

読みやすさ/視認性を軽視してしまうケース

フォント選びを誤ると「ブランド印象の低下」「ユーザー離脱」「読みづらさによる離脱・離反」というリスクが生じます。理由として、表示環境が多様なWebでは、フォントが意図通りに可読・視認されなければ、ユーザーのストレスとなり、サイト滞在時間やコンバージョンに悪影響を及ぼすためです。

具体的には、次のようなケースが見受けられます。
・本文に明朝体を採用したがスマホ表示で細線が潰れ、「文字が読みにくい」というユーザー評価を受けた。
・見出しにゴシック体を使いすぎて文字同士が詰まり、読みづらさとともに「ごちゃごちゃした印象」が残った。
・ブランドが“高級路線”であるにもかかわらず、丸ゴシック体や手書き風フォントを多用してしまい、「安っぽい」「カジュアルすぎる」という印象を与えてしまった。

いずれも、フォント選びがブランド/媒体/ユーザー状況と乖離していたことが原因です。

フォントの混在・媒体違い・ライセンス無確認などの落とし穴

さらに実務でありがちな落とし穴として下記があります。

  • フォント混在の乱用:複数のフォントを無計画に使い分けてしまい、デザインの統一感が損なわれる。「本文+見出し+強調+UI」でそれぞれ異なるフォントを使った結果、視線が散乱し、読みづらさ・ブランドブレを生じてしまうという例もあります。
  • 媒体(印刷/Web)を意識しない選定:印刷用途で適切な明朝体をWeb本文にそのまま使ったが、スマホでは視認性が低くなったという実例があります。
  • ライセンス確認の軽視:無料フォントだからといって商用利用が可能とは限らず、フォント使用時にクレジット表示が必要だった、改変禁止だったなど、後からトラブルになるケースがあります。

フォント選びが変わる局面とこれからのWebタイポグラフィ

可変フォント・変数フォントの台頭とWeb対応

今後のフォント選び・Web制作においては 可変フォント(Variable Font)や変数フォントの活用 が大きな潮流になります。理由は、フォントが一つのファイルで複数の太さ・傾き・幅を制御でき、Webページのレスポンシブ対応・パフォーマンス最適化・多言語対応を一層容易にするためです。具体例として、Google FontsやAdobe Fontsでは既に変数フォントが提供されており、Web制作会社ではこれを用いて「軽量化+多デバイス最適化+ブランド表現」を同時に実現する動きがあります。
例えば、変数フォントを使えば「太め/通常/細め」の切り替えをCSSで動的に行え、スマホ・タブレット・PCで最適な太さを自動制御できます。これは従来の「明朝体かゴシック体か」という二択から、より柔軟な設計を可能にします。さらに、海外言語・日本語・漢字・ラテン文字が混在するWebサイトでは、変数フォントがサイズ・ラインヒール・字間などを調整しながら統一感を保つ強みがあります。

ブランド表現としてのフォントの役割拡大(音声UI/AR/メタバース)

さらに、今後はWebサイトだけでなく、音声UI/AR (拡張現実)/メタバース環境など、新しい表示媒体が拡大します。フォントはこうした環境でも「ブランドを表すキー」になると考えられます。例えば、音声UIでは画面表示がないため「読みやすさ」より「変換可能性・識別性」が求められ、フォントの設計思想が異なります。AR・メタバースでは文字が立体的な環境に馴染む必要があり、斜め・遠景・視認速度などもフォント選びに関わってきます。ブランドがこうした未来環境を見据えてフォント選びを行うことで、一貫したブランド体験を維持できます。

Web制作会社として今取り組むべき準備・チェックポイント

Web制作会社もしくはWeb担当者として今取り組むべきことは以下です。

  • フォント選定において「ブランド・ターゲット・媒体(従来Web/スマホ+未来チャネル)」をセットで設計すること。
  • 変数フォント・可変フォントを試験導入し、レスポンシブ・多言語・軽量化対応を実務に落とし込むこと。
  • フォント表示テスト(スマホ・タブレット・PC・低解像度環境)を社内ワークフロー化し、選定後の実装・運用・保守を可視化すること。
  • フォントライセンス・商用可否・異OS代替フォント・フォント更新ポリシーなど、フォント管理のルールを社内に整備すること。
  • クライアント向けに「フォント印象チェックリスト」「フォント切り替えシミュレーション」「過去フォント変更による導線改善効果」などを提示できる体制を作ること。

これらを今から着手しておくことで、ただ「明朝体/ゴシック体の違いを知る」だけではなく、「将来のWeb環境にも耐えうるフォント戦略」を構築できます。

まとめ

本記事では、メインキーワード「フォント 印象」を軸に、代表的な書体である明朝体とゴシック体が与える印象の違い、その背景と使い分けのプロセス、実務での注意点、さらに未来のWebタイポグラフィについてまで深掘りしました。フォントはただ「なんとなく良さそう」な文字を選ぶものではなく、ブランド印象・読みやすさ・媒体適合性・ユーザー体験を包括的に考えるべき重要なデザイン要素です。

もし今、自社サイトのフォント選びに迷っているなら、今すぐ「目的・ターゲット・媒体」を整理し、フォント候補を明朝/ゴシックなどの観点で比較し、表示テスト・ライセンスチェックを行いましょう。フォント選びを先延ばしにすることは、ブランド印象のズレやユーザー離脱のリスクをそのまま放置することに等しいのです。今、この記事をきっかけに、サイトの“文字の印象”まで含めて見直してみるのはいかがでしょうか。

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