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Journal

クライマークス社員のノウハウを、コラム、ケーススタディ、インタビューなどでご紹介

お客様の声

 

潮流をとらえ、時代時代に合った表現で、ミツオカブランドを発信していってほしい

完全受注生産の個性的なオリジナルカーを開発、販売している光岡自動車。中古車販売からスタートし、正規輸入車ディーラーとしてラグジュアリーブランドカーの販売も手がける同社は、2023年2月1日に創業55周年を迎えます。
クライマークスは、2014年のブランドサイトリニューアルから同社のWebブランディングを担当。今回、同社のプロジェクトを手がけるクライマークスメンバーが、光岡自動車を代表するデザイナーである青木さまにお話を伺いました。

※座談会はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスや換気に十分配慮しました。撮影も可能な限り短時間で行いました。

株式会社光岡自動車
https://www.mitsuoka-motor.com/
開発課課長、デザイナー: 青木 孝憲さま
クライマークス
プロデューサー、プロジェクトマネージャー: 荒井
アートディレクター: 加藤
ディレクター: 鈴木

車両開発のほか、店舗開発などにも関わる青木さん

荒井

まず、改めて、青木さんをご紹介させていただければと思います。
青木さんは、話題作となった『オロチ』を皮切りに、近年では『ロックスター』や『バディ』なども世に出した、光岡自動車を代表するデザイナーです。あとは、全体の開発責任者と伺っていましたが。

青木

そうですね、デザインや開発は今でも業務の中心ですが、最近は店舗開発などにも関わっています。
2022年の10月22日に、本拠地である富山にショールームと新規事業の飲食店、カフェを融合したグランドストアを作りました。その立ち上げや建物のデザイン、店舗のコンセプトメイクなども担当しています。もちろん、クルマがミツオカの商品として一番のアウトプットなんですが、そのまわりの空間も含めた全体でミツオカのよさを広める。そんなことも、最近は業務の範囲になっています。

光岡自動車 青木さま

光岡自動車 青木さま

頭の中のBluetoothがつながってイメージ共有できる。最初からそんな印象

荒井

そんな青木さんをはじめ、光岡自動車さんとお仕事をご一緒するようになったのは、2013年です。ちなみに、私がクライマークスに入社して一番最初のプロジェクトだったんですが、青木さんから見て、クライマークスの印象はどんな感じでした?

青木

お互いの頭の中のBluetoothがピッとつながって、すぐイメージ共有できる——そういうことってないですか?それが、クライマークスさんには最初にありました。
Webサイトって、その道の人以外はよく分からないわけです。もちろんビジュアルイメージは描けますが、それにどういう導線を引っ張って、どんな機能を持たせ、誰にどう見せるかとなると……。そのうえ、どんな風にお願いしていいかも分からないので、最初はとにかく要望だけをバーっとお伝えした感じだったと思います。
その中でクライマークスさんは、例えば、やりたいことの10ぐらいのうち2ぐらい言うと、意図を汲んで11ぐらいで戻していただける。そこがすごく安心できました。

創業者の思い、その「濃さ」を表現したデザインだった

荒井

加藤さんは僕と同じで、プロジェクト初期からプロジェクトに入っていますが、加藤さんは光岡自動車さんに、どのような印象を持っていましたか?

加藤

お話はすぐ理解できたし、こちらの話もすぐに理解していただけるのは、僕も思いました。非常に仕事がやりやすくて楽しいなと。
一方、アートディレクター、デザイナーとしては、デザインを出すときに緊張しました。もちろん、どんなクライアントさんに対しても緊張はしているんですが、とはいえ、自分なりに自信を持って出しています。ただ、やっぱり青木さんは光岡自動車を代表するデザイナーなので、全然違う緊張感があるというか。「青木さんはどう思われるだろう?」っていうのは、今でも思うことです。
その辺、いかがですか?うちからご提示させていただくデザインについて。

青木

まず最初のリニューアルのときは、まだ光岡自動車の認知度も低かったですし、創業者の光岡進会長の思いが強かった。会長がこれまでやってきた「濃さ」みたいなものを表現したかったので、ちょっとダークなトーンで上手にまとめていただいたと思います。

加藤

ありがとうございます。そう言っていただけて、すごく安心しました。

時代に合った表現にするため、プロジェクトメンバーを刷新

青木

その2014年のリニューアルのデザインは「濃さ」を表現したかったし、あの表現が正解だったと思います。ただ、そのサイトを立ち上げてから、創業者の持っていた価値観や「いいもの」の基準が、今の時代のお客様と少し変わってきた印象を持つようになりました。もう少しナチュラルな見せ方、伝え方が響くのではと思ったんですよね。
だから、2022年にリニューアルする際にお願いしたのは、女性目線や少し明るいトーンなど表現をやや抑えたものにすることでした。もちろん、ミツオカのDNAを訴求することなどはちゃんと残しながら。

加藤

確かに、今回ご要望が今までとガラッと変わったので、監修は私が担当しつつ、実際のデザインは女性デザイナーに任せました。

青木

それで腑に落ちました。全体に細かいところまでこれまでとは違いましたから。ほしかったテイストのデザインになっていたのは、そのためですね。

荒井

ディレクターにも3人女性が入ってます。ご要望に応えるのはもちろんですが、加藤や私の感性のままでは通じない可能性があると思ったんです。
加藤や私は、今回参加するメンバーとプロジェクトを進めていく上で、原点に戻ることからスタートしました。「自分は本当に光岡自動車のことをわかってるのか?」って。実際、私が「こうだ」と思ってたものが、新しく入ったメンバーに否定されたりもありました(笑)
そういう中で新しい発見もあって、本当に御社のことを理解したと思えるまでになったと思います。

クライマークス (左)荒井 (中)鈴木 (右)加藤

クライマークス (左)荒井 (中)鈴木 (右)加藤

凝り固まった表現では、クライマークスのバリューが発揮できない

加藤

2022年のリニューアルでは、デザインに対して、方向性やターゲットが変わった点に加え、モバイルファーストというご要望がありました。これらをどうやって融合していくかがポイントでしたね。もちろん、単に見た目を変えるのでなく、光岡自動車のDNA、あるべき姿を伝えることも重要。さらに、使い勝手も担保する必要があります。
いろいろなことに配慮すると、どうしても凝り固まったパターンみたいなものになってしまいます。それでは、クライマークスとしてのバリューでは発揮できないから、試行錯誤し、パズルしながらつくった感じでした。

荒井

青木さんの印象はどうでしたか?

青木

シンプルで整理されてるし、使い勝手など細かいところにちゃんと配慮されていながら、きちんとミツオカらしさも表現されていました。
そのうえで、自分の感性にはないものだったんですよね。前のWebサイトは当時の時代感、今は今の時代感で、お客さまにマッチしている。今のお客さまが「いいな」と思えて、なおかつ、こちらの思いもちゃんと伝わる。多分、価値観みたいなものを、きちんと理解していただけているからできたんじゃないかなと思います。

加藤

ありがとうございます。

(左下)2014年公開サイト、(左上)2016年公開サイト、(右)2022年公開サイト

ワークショップも実施、ユーザーニーズを筋道を立てながら考え、設計

荒井

今回、鈴木さんには、ディレクターとして入ってもらいました。

鈴木

そうですね、正直言うと、光岡自動車さんのことをよく知らない状態で参加しました。本当にすみません!
ただ、光岡自動車さんとクライマークスが強い関係性を持っていたので、プロジェクトには入りやすかったんですよね。その状態から「光岡自動車ってどういう会社?」とか「何を目指すの?」とかお話を伺ったり、自分なりに調べたりして設計に取り組みました。

青木

それは本当にありがたい。まさに、鈴木さんみたいに、ミツオカをよく知らないお客さまにも敷居を低くして、入ってもらえるサイトにしたかったんですよね。まずミツオカに興味を持ってもらって面白い会社と思ってもらうことを目的としてましたから。

鈴木

設計するときも、女性としての視点も意識しつつ、今サイトを訪れているユーザーや新しいターゲットが求めていることなどについて道筋を立てて考え、設計していきました。
どういう施策が必要かなども、光岡自動車のみなさんと深くやり取りできました。ペルソナの設定やジャーニーマップ、ユーザーフローなどを進めるにあたり、ワークショップに近いものをやらせていただきました。

25年近くミツオカにいる自分も、新鮮にブランドを感じることができた

荒井

リリースは2022年ですが、そのときのお気持ちは?

青木

客観的に見て、「変わったな、ミツオカ」っていうのが第一印象です。25年近くミツオカにいますが、全く新鮮にミツオカっていうブランドをWebサイトから感じることができました。
それは狙いでもあったんですけど、今の時代をメインで生きている人たちの価値観とWebサイトの表現がマッチしてるってことだと思うんです。敷居が高すぎず低すぎず、男性すぎず女性すぎず。まさに、今、そして今後ミツオカを知ってほしい層に向けた仕上がりになったかなと思います。

荒井

ありがとうございます。加藤さんは、どんな気持ちでリリース迎えましたか?

加藤

もちろん、大変だったというのはあるんですが、楽しかったなって。光岡自動車さんのプロジェクトって、やっぱり楽しい。緊張感は持ちつつではあるんですけど、「やってよかったな」と思って公開を迎えた感じです。

荒井

鈴木さんは?

鈴木

「これ、自動車の会社のサイトとしては新しい、とっつきやすい表現だな」と思ったんです。なかなか、こういう感じのトーンの自動車会社のサイトってないなと。

青木

そう言ってくれると本当に嬉しいですね。僕、「自動車会社あるある」が大嫌いなんです(笑)。予定調和とか壊したくなる。あと、車のディーラーって、入りにくくないですか?それも、僕、嫌なんですよ、クルマ屋ですけど(笑)。新しく作った富山の店舗もディーラーっぽくしてない。まずミツオカを好きになってもらってクルマを買ってもらえばよいから。
今のWebサイトは、いい意味で全然「クルマ屋」っぽくないんです。

お客さまと距離が近く、生活者として同じ土台にある会社でいたい

荒井

今後の光岡自動車のブランド戦略や展望をお伺いしたいと思います。

青木

光岡自動車は、来年創立55周年なんですね。全社的には「100年企業を目指す」っていうスローガンで取り組んでいます。
そんな中で、ミツオカのよさは「ハイブランドじゃないところ」だと思っています。すました感じじゃなく、富山県で一生懸命職人さんが作る、ちょっと田舎っぽい温かみがミツオカのいいところ。そんな姿を、お客さまに応援していただけるブランドじゃないと駄目だと思っています。お客さまと距離も近く、生活者として同じ土台にある会社でいたい。少なくとも、自分がいる間はそういう方向性のブランドでいきたいと思います。

荒井

温かみというところでは、一緒にお仕事をさせていただいて強く感じます。弊社も、そこを世の中に広めていくお手伝いができればと思います。
最後に、今後、クライマークスに対して期待することをお聞きできればと思います。

青木

今回作っていただいたものは、今のお客さまにマッチしていますが、AIやメタバースなど技術の進歩は早いし、Webのあるべき姿も、1、2年でガラッと変わってしまう。だから、この先どうすべきかなどは早い段階から——何なら今すぐにでも——相談したい。
クライマークスさんには、そういう潮流をとらえることに注力していただきたいですね。そういう動きに、僕は期待しています。

荒井

私たちも、トレンドや、今後の攻め方などは日々、アンテナを張り巡らせて学んでいきつつ、今後また、より面白いことをご一緒にさせていただけたらと思います。
今日は、本当にどうもありがとうございました。

青木

こちらこそ。なんか、楽しかったな(笑)。

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