Consulting / Information Architecture / Designing

このページの先頭へ

Journal

クライマークス社員のノウハウを、コラム、ケーススタディ、インタビューなどでご紹介

コラム

ディレクション部 ディレクター A

Web動画で効果的に訴求を高める3つのポイント

「Webサイトで動画を活用して、自社の製品・サービスについてPRを行いたい」
「Web動画をきっかけに、ユーザーへの認知を広め、集客を図りたい」
昨今、このようにWebサイト上で動画を活用して自社の商品や魅力を訴求していきたいという需要が多くなってきたと感じています。
事実、動画を使用してアプローチを試みるWebサイトは近年増えてきました。
このコラムをご覧になられている方の中にも、動画を活用してWebサイト上での訴求力を高めたいと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに上手に動画を活用することができれば、効果的にユーザーへの訴求へと繋げることが出来ます。
ですが、ただ動画をつくり、それをWebサイト上に配置するだけでは、逆効果となってしまうこともありますので注意が必要です。
せっかく良い動画を制作しても、それを活かすためのWebサイトになっていなければ意味を成さないでしょうし、その逆も同様のことが言えるでしょう。

ここではどのように動画を活用すればWebサイト上で効果を発揮できるか、ポイントとともに私なりの考えを紹介します。

「誰」に「何」を訴求したいのかを明確にする

Webサイト上で動画を使用してユーザーに働きかけるためには、まず「誰」に「何」を訴求するかを明確にした上で、どのような動画を作成し、配置していくかを考慮する必要があります。
訴求したいターゲットや内容とマッチしていない、または内容を盛り込みすぎた動画を配置してしまうと、ユーザーから敬遠されてしまう恐れがあります。

例えば顧客ユーザーに対して自社サービスについて訴求を行いたいはずなのに、せっかくつくったからといって企業の長編プロモーションムービーを配置してしまうと、動画を観てもらえないばかりか、Webサイトとしての機能を損ねてしまう可能性も出てくるかもしれません。

Webサイトのアプローチの仕方にもよりますが、ユーザーに対して分かりやすく働きかけたい場合、ターゲットの目線に合わせた内容にすることはもちろん、サービスについて訴求したいのであればサービスに、商品の使い方について説明したいのであれば商品の使い方に絞った内容の動画を配置した方が、ユーザーにとっても理解しやすいものになるでしょう。

ユーザーに見てもらえる最適な「尺」を設定する

内容はマッチしているのに、なかなか動画までは見ようと思わない。
知りたい情報だったけど、動画を再生してみてすぐに離脱してしまった。
ユーザー側として、このような経験をされた方も少なくないかと思います。
おそらくそれらの原因のほとんどは、わずらわしさから来るものではないでしょうか。

そこで重要になるのが動画の長さ=尺をどれくらいに定めるかです。
ひとつの手として、ターゲットの興味の深さに合わせて考えるというのがあります。

商品やサービスを訴求する場合、より確度の高いユーザーやコアなファンに対してアプローチするのであれば、ある程度内容を盛り込んだ尺の長いものでも見てもらえるでしょう。
逆に、認知が浅く、広いターゲット層にアプローチを行うのであれば、短い尺でなければ見てもらうことが難しくなると思います。
ただ、貴重な時間を割いて見てくれているユーザーの負担を考えれば、いずれの場合でも、短く収めることができるのなら、そうするにこしたことはないと私は考えています。

自分がターゲットユーザーだった場合に、どのくらいの尺までなら見ようと思うか
ユーザー像を想像して考えてみることが、最適な尺を設定する上での大きなヒントになるでしょう。
配置する動画の内容は冗長ではないか、端的にまとめられているかなどを、構成の段階でしっかり考えてあげることが大事だと思います。

Webサイトならではの効果的な動画の見せ方について考える

せっかくWebサイト上に動画を配置するのであれば、ただ置くだけでなく、効果的な見せ方についても考えてみたいところです。
最近、よく見るようになった、メインビジュアルの背景に動画を配置するという見せ方も、Webサイトならではのアプローチのひとつと言えます。

ユーザー側にアクションを強いること無く、Webサイトを閲覧していく自然な流れの中で動画を見せていくことができれば、ユーザーとしても情報を受け止めやすくなるでしょう。

株式会社アイドマ
株式会社アイドマ

無印良品 MUJI to Sleep
無印良品 MUJI to Sleep

もちろん、内容とマッチし、ターゲットを意識したものになっていれば、単純に動画を配置するだけでも効果はあると思います。
逆に、無理やりにギミックを加えても、ユーザーからしてみるとストレスになるかもしれませんので、全体のバランスを考慮しながら、最適な見せ方を模索することをおすすめします。

最後に

今や動画はPCだけでなくスマートフォンやタブレットなどでも手軽に見られる時代となりましたが、手軽に見られるからこそ、興味のないものであればユーザーはすぐに離脱してしまいます
電車での移動や休み時間の合間など、スキマ時間を活用して閲覧することができる様になった反面、その貴重な時間の中でいかに見てもらうかを考えることが、答えに近づく一歩ではないでしょうか。

今回ご紹介した内容は、あくまでひとつの考えです。
時代の流れやユーザーの思考の変化により、日々アプローチの仕方も変わってくるでしょう。

重要なのはユーザー目線であること
情報を発信する側としては「見てもらいたいこと」や「伝えたいこと」が色々あるでしょう。
ですがそれも押し付けになってしまっては、ユーザーにとっては、わずらわしいだけのものとなってしまうかもしれません。
動画に限った話ではありませんが、常にユーザー側の目線に立ち、「何を得たいのか」「何を知りたいのか」などに対し、答えを提供していくことこそが、Webサイトを通じてビジネス上の結果に繋げるために最も重要であると私は考えます。

映像制作

企業PR/製品PR/人材採用PRなど、様々なジャンルでの映像コンテンツの企画/構成/撮影/編集を一貫した制作体制で提供しています。また、YouTube用映像などインターネットメディア映像も公式サイトの構築も含めサポートしています。

Keyword